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2012年4月22日日曜日

大友克洋GENGA展は原画にノックアウトされる。


ゴールデンウィークもあと少し。
既にかなり話題になっていますが、大友克洋GENGA展に先日行ってきました!

日本の漫画・アニメの転換点となった作品「AKIRA」の作者である
巨匠・大友克洋先生の初の原画展ということもあり、
国内だけでなく海外の方もかなり原画展に来ていました。

既にたくさんのブログでファンが感激を共有してますね。

▼大友克洋GENGA展行ってきましたのでレポ。 
▼金田のバイクにもまたがれる。「大友克洋GENGA展」に行って大興奮してきた。 
▼「大友克洋GENGA展」で金田バイクに乗れちゃうぞーっ! 写真もOK! 赤ジャケット貸し出しも!! 

自分も上記の記事の方々と同じく、かなりこの原画展には興奮しました。
(もちろん、ポスターや画集も購入)
それと同時に、この大友克洋GENGA展に行ってみて個人的に感じた事があったので、
ちょっと語ってみたいと思います。


見終わった後も興奮が冷めない!
一つ目はこれ。
「見終わった後も興奮が冷めない!」こと。

これは超・個人的な体験なんですが、
会場を出た後も、しばらく大友さんの世界観に引き込まれたままで、
ずっとドキドキしてました。
帰り道に秋葉原の町を歩いていても、ネオ東京っぽく見えてしまうw

他の漫画家さんの原画を見に行ったこともあるけど、
その時は見ていてドキドキする体験だった。
これが普通だと思う。
でも、大友さんの原画展は、
見終わった後までドキドキする。
断言しておくが、自分はコアな大友ファンではない。
漫画を読んでアニメを一度見た事がある程度のライト大友ファンだ。
そんな自分を見終わった後までドキドキさせられた。

なぜか。

原画展の音楽や配置などの空間自体が素晴らしかったこともあったけど、
何よりも原画そのものが凄すぎる。
大友さんの書く絵の、独特な構成や繊細すぎる線と圧倒的な描き込み量。
全てにおいてクオリティーが高すぎるのだ。
しかも一枚一枚が非常に高いクオリティーの原画が2300枚も展示されている。
一枚でも凄いパワーを秘めているのに、それが2300枚もあるのだ。
その原画達が生み出すパワーは凄まじい。
まるで、キングダムで連合軍が攻めてきた時のあの圧倒的なパワーのように。
(分かる人だけ分かって下さいw)



キャラクターが活きるのは背景との相乗効果


大友さんの原画の特徴として、異常なまでの背景の描き込みがある。
ビルやメカから自然まで、それだけで絵として成り立つ程の圧倒的な背景。

なぜあそこまで背景を描き込むのか?
それが原画展に行ってみて分かった気がする。

それは、背景が繊細で、リアルであればあるほど、
主役であるキャラクター達が活きるのだ。
光が強ければ強い程、影も濃くなる。
逆に、影が濃いということは、
影を作り出している「モノ」により強い光が当たっているということ。

背景がリアルであればあるほど、
読者である自分たちはその世界観に引き込まれる。
ただキャラクターが立っているシーンでも、
そのキャラクターがその世界で活きていることが自然とイメージ出来る。

そんな大友さんの原画だからこそ、
それを買って飾りたいというニーズは高いと思う。
見終わった後にグッズを買えるコーナーがあって、
WEBサイトでも使われているGENGA展の書き下ろしポスターはもちろん買いましたが、それ以外に原画一枚絵だけのポスターや複製原画はほとんどありませんでした。

あれだけの原画があるんだから、
一枚絵のポスターとかもっとあって良いと思ったけど
他のファンの人はどう感じたんだろうか。



WEBサイトがクールすぎる

最後に、この原画展に行く前に何より興奮したのが、
大友克洋GENGA展のWEBサイト。


書き下ろし原画をドカンッと一枚使ったこのサイト!
まさにクール・クール・クール!!と叫びたくなる程。

ここまでサイトもクールで、ソーシャルメディアもガンガン活用していたので、
ARを使った仕掛けとか、大友さんの漫画を電子書籍で配信したりとか、
この変革の時代だからこそ新たな取り組みを色々とやってほしかった。
というのが個人的に残念だった点。
たぶん、GENGA展という「原画」に焦点を当てたイベントだったからだと思いますが。






次に狙うは荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展

最近は原画展多いけど、ビジネス的にも上手くなりたっているんだろうか?
漫画やアニメは、
ソーシャルゲームやニコニコ動画などと競争して可処分時間の奪い合いをしていかなければいけない。
読書や視聴は、友達と共有したりリアルタイムで場を体験することが難しい。
だから、原画展のような漫画のファン作りの場は
今後ますます重要になってくると思う。

その辺のリアルイベントの動向も今度、考察して行きたいと思います。



かしこまり。

2012年2月6日月曜日

ぜひ見て欲しいッ!映画ベルセルクの完成度の高さは異常ッ!!!



みなさん映画『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』は見ましたか?
はっきり言って、あまり期待せずに映画館に見に行ったのですが(ここの所アニメ映画外してたので)、
この映画版ベルセルクは新年一発目の映画にふさわしい、大・大・大満足の高付加価値映画でした!
もう見てて鳥肌ものですよ。
『見る』んじゃなくて『体感』する映画!ベルセルクの世界観を劇場で思う存分『体感』できますッ!

ベルセルクの全ての物語を映像化するという壮大なプロジェクト「ベルセルク・サーガ・プロジェクト」が発表された時、ファンはかなり盛り上がりました。
アニメ版はそこそこ評判がよかったし、しかもあんなところで終わっていたことを考えると期待しない訳がありません。
しかし、漫画ベルセルクの魅力を映像でどこまで精密に再現出来るのかを心配していたコアなファンも多かったはず。
しかししかし、この映画ベルセルクはもうそんなレベルじゃないっす。
漫画ベルセルクの魅力を再現するだけではなく、そこに映像としての魅力をプラスしてプラスしてプラスして・・・、それはもう素晴らしい作品になっております。

平沢さんの音楽は最高!劇場で聞いてこその感動!!
音楽はアニメ版と変わらず平沢進さん!
原作者の三浦建太郎さんが平沢進さんの熱狂的なファンなのは言わずもがなですが、
平沢さんの楽曲はベルセルクの世界観を作り上げるのに完璧な楽曲。
何度も何度も聞きたくなる。壮大な音楽と映像のコラボレーション。

しかも映画館で聞くからこそ身体の芯まで響き渡ります!
もう映画館であの音を体感して欲しい。体感してそんないです。本当に。

馬上での戦闘シーンは圧巻!アニメ界の歴史に残る!
今回の映画ベルセルクの見せ場として馬上での戦闘シーンがあると思います。
ここは、3Dを使いつつ、かなり上手に映像を作っています。
これには正直ビックリしました。
かの有名な「AKIRA」の映画の中で、金田のバイクが疾走するテールランプの映像等、かなり画期的でしたが、
個人的にはそれに匹敵する程、馬上の戦闘シーンはいい味出してました☆
映画ベルセルクはちゃんとアニメのアニメたる部分を作り込んでいるのが見ていて伝わります。
漫画じゃないことをしっかりと表現するのがアニメであるはず。ただ動けばいいってもんじゃありません。
この馬上での戦闘シーンしかり、今回のベルセルクは非常によくわかってます。ツボをつきまくりです!
3Dの映像にまだ慣ていない為か、違和感を感じる時がないわけでもないですが、
最新技術を取り入れて2Dと3Dを融合させたチャレンジスピリットを考えれば全く問題ないでしょう。

そのことはゾットの声優さんである三浦健太さんも仰ってます!
「西洋の剣で斬り合う戦争は、日本刀のそれとは違う。大剣を振り下ろすシーンの質感とか、原作マンガの画の力強さが生かされていたし、2Dでここまで迫力が出せるとは。原作とは別の壮大な作品になっている」
まさに、まさにそうなんです!

世界を狙うべきアニメ映画!
ここまでベルセルク・ファンとしての意見について言及してきましたが、最後に伝えたいことは漫画ベルセルクの原作を知らない人でも十分に楽しめる作品になっているということです。
私は、ベルセルクの漫画を読んだ事がない友人と映画を見に行きました。
その友人はかなりの映画好きでなのですが、アニメや漫画に明るい人間ではありません。
しかし、そんな友人をも満足させる程の映画でした。
通常の漫画原作の劇場アニメだと、どうしても大衆向けに作りすぎて原作ファンが離れてしまったり、逆にファンを狙いすぎてマスを落とせなかったりします。しかしこの映画ベルセルクは違います。
自分のような原作好きの人間も落としつつ、ちゃんと一般のマス層も落とせる映画でした!

原作の内容をコンパクトにまとめている為、原作ファンの人間で「話の展開が早すぎる」と感じる人がいるかも知れません。
しかし、要所要所のポイントを押さえつつ、知らない人でも楽しめる様に映像を作っていることはある意味で恐ろしいことです。多くの人が楽しめる作品を作るということは相当難しいことですから。
最新の映像技術、壮大な音楽、原作を忠実に再現したストーリー。
これぞ日本が世界に誇るべきコンテンツだと思います。
クールジャパンの神髄がここにある。世界を狙うべき映画だと思います!

かしこまり

ベルセルク (7) (Jets comics (542))

2011年10月17日月曜日

『パンナコッタ・フーゴ』あんたサイコーすぎるぜ!

恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-

9月に発売されたジョジョの奇妙な冒険 第五部のスピンオフ作品「恥知らずのパープルヘイズ」。
タイトルからも分かる通り、ジョジョ史上でもっとも使い難いスタンド能力!?だったがゆえに、途中離脱させられたともっぱら噂だった、パンナコッタ・フーゴが主人公の小説です。

ジョジョの小説といえば、過去にも第五部の小説が発売されたことがありました。
ジョジョの奇妙な冒険 2 ゴールデンハート/ゴールデンリング (JUMP j BOOKS)
ジョジョ・オタとしてそちらももちろん読んでますが、正直うーんって感じ。
こちらの小説でもフーゴは登場しており、発売当時ファンはフーゴの活躍にものすごく期待したのですが、読んでみると・・・ちょっとガッカリな作品でした。

さて、そんなゴールデンハート/ゴールデンリングの失敗?がある中で、再度第五部の小説化として発売された「恥知らずのパープルヘイズ」ですが、
読み終わった感想としては、
超・傑作!!でした。
はっきり言えます、傑作であると。
ジョジョファンであれば、『必ず』読んで頂きたい。
そう強く推薦できるほど、ジョジョファンの期待を裏切らない作品です。
作者である上遠野浩平さんのジョジョへの「愛」と、作家としての仕事に対する「誇り」が見事に重なって完成された、本当に傑作ですッ!

※注:ここからの文章はネタバレを含みます。


キャラクターが本当に活きているッ!
そこにいるのは僕らが愛したあのキャラクター達の物語!!


「これは、一歩を踏み出すことができない者たちの物語である。」

冒頭のこの文章を見ただけで、自分はもうノックアウトでした。
こ・・・これは、ゴールデンハート/ゴールデンリングとは違う・・・。

この「恥知らずのパープルヘイズ」は、第五部が完結してから半年後の物語。
ジョルノはディアボロを倒し、パッショーネのボスになってます。
ミスタは実質ナンバー2になってます。
最初は、ミスタがフーゴを呼び出すシーンから始まります。
ここで久しぶり再開した二人。
昔は同じブチャラティの下で働いていた仲間でしたが、今やミスタは組織の大幹部。一方のフーゴは組織の下っ端という、どうにもならない上下関係が数ヶ月で築かれていて、その辺のなんとも言えないフーゴの感情が文章で見事に表現されているあたりも完璧すぎて涙がでます。
ここでのフーゴとミスタの会話の中で、ミスタは組織の実質ナンバー2にも関わらず、
自分ではナンバー3だと言いはるのですが、その辺の台詞がもうミスタそのもの。
ここを読んだだけで、あの「第五部の世界観がそのまま再現されている」とわかり、読むのが止まらなくなります。

フーゴが主人公なので、フーゴのキャラクターが活かされているのは当たり前かもしれませんが、
それでも「あのフーゴの心理描写や心の葛藤をよくここまで表現できな」と、感じずにはいられない程、ものすごくフーゴがフーゴをしてるんですw
もう、小説の中のフーゴは荒木先生が描いたフーゴと何一つ変わらないというくらいフーゴしてます。

ゴールデンハート/ゴールデンリングを読んだからこそかもしれませんが、ジョジョの作者でない第三者が、原作者が描いたキャラクターをここまで活かしきるとは、、、上遠野先生に合掌ですよ。

もちろん、回想シーンでブチャラティやアバッキオ、ナランチャも出てきますが、そのキャラクター全員がみんな活きています。
ボスとして君臨するジョルノの台詞なども、もう読んでるだけで精神が震えます。


オリジナルキャラクターもヤバいッ!

さらに、本小説のオリジナルキャラクター達もかなりいいキャラしています。

パッショーネの一員として、フーゴと行動を共にするシーラEとカンノーロ・ムーロロ。
ジョジョの奇妙な冒険の作品のテーマは「人間讃歌」。
このシーラEもカンノーロ・ムーロロもしっかりとこの「人間讃歌」のテーマに基づいて、キャラクターが存在しています。
敵である、コカキ、マッシモ・ヴォルペ、アンジェリカ、ドットリオも同様です。
スタンドバトルがイマイチ物足りないと感じたファンの方々もいるようですが、自分は全くそんなことは感じませんでした。
むしろ、荒木先生の作品は精神と精神のバトルを描いているのであって、その点ではこの「恥知らずのパープルヘイズ」は素晴らしいまでにバトルを再現しています。

敵味方問わず、スタンド能力から、言葉の言い回し、キャラクターの特徴まで、
どれをとってもジョジョとしか思えない程高いクオリティで表現されているキャラクター達が繰り広げる物語がこの小説を傑作にしています。


第五部までのジョジョ作品全てを伏線にした究極のストーリー

「恥知らずのパープルヘイズ」を読んでいて、
ファンなら「えッ!?」っと、思わず声を出してしまうシーンがいくつもあります。

最初は、ディアボロ時代にパッショーネがなぜここまで大きな組織に成れたのか。その大きな理由である麻薬について話が始まると・・・、
クラフトワークのサーレーや、ソフトマシーンのズッケェロなど、なんとまぁ懐かしいキャラクター達が出てくる出てくる。

さらにさらに、暗殺チームがなぜ組織を裏切ったのか。
暗殺チームイルーゾォの話やサンタ・ルチア駅前でミスタとギアッチョが戦った際に、ペリーコロが燃やした写真を復元したのは誰なのか。
そんな話がもりもり詰め込まれていて、第五部の話が全て伏線となって「恥知らずのパープルヘイズ」の作品を盛り上げていきます。

さらには、第五部だけにとどまらず、シュトロハイムの名前や、石仮面まで出てくる始末!!
それだけでは飽きたらず、重ちーやバットカンパニーの話が出たかと思うと、トニオ・トラサルディの意外な過去が明らかになったり・・・。

ファンとして本当に楽しめる、感動できる作品。

ここまで色々と書きましたが、最後にこの「恥知らずのパープルヘイズ」を読んで感じたことがあります。
それは、この小説はフーゴを主人公として描いた作品ではありますが、上遠野さんが本当に描きたかったことは「ジョルノ」の事だったのではないかと思います。
それが何故かというと、小説の中で最後の最後にジョルノがフーゴに語りかける言葉があるのですが、その台詞が、
ジョジョの第一部から続いているジョースター家とDIOとの因縁の戦い、その両方の血を受け継いでいる、そんな特異な存在であるジョルノだからこそ、この最後の台詞が言えるのだと思います。
このジョルノの言葉があって、初めて第五部が完結するのではないか!!
そんな風に感じざるをえないほど、非常に深い言葉です。

その言葉は是非、本を手にとって読んで見てください。

こんな素晴らしい感動を与えてくれた、荒木先生と上遠野先生に感謝を込めて。


かしこまり。

2011年9月26日月曜日

思わずイッキ読みしてしまった漫画 『惑星のさみだれ』

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

関係各所!?で話題の漫画、『惑星のさみだれ』。

昔から色々なところでオススメ漫画に取り上げられており、
読もう読もうと思って早数年。
ついに先日Amazonで全巻大人買いしてしまいましたー。

正直ブームに乗り遅れた感が満載ですが、
読み始めてたら止まらず、イッキ読みしてしまった程です。


所々ぶっ飛んだストーリーや設定

主人公である雨宮夕日の元に、ある朝、
言葉を喋るトカゲから世界を救う騎士の1人として選ばれたことを告げられるところからストーリーが始まる。
朝起きたら日常が非日常に・・・。まぁ、よくありがちなパターン。

しかし、非常にひねくれて特徴的な主人公がすぐにそのありがちなパターンをぶっ壊してくれます。
















主人公は何がなにやら分からない状況。
いきなり命を掛けて地球の為に働けって言われてもなんのこっちゃーって感じです。


そこで、話を持ちかけたトカゲのノイ=クレザントさんが主人公の雨宮夕日に取引を持ちかけます。


「願いを一つ叶えてやる」


トカゲ、わかってる!取引ってもんを分かってるよ。
そりゃぁ、急に現れて生命かけて下さいなんて言われたって誰も動きませんよ。
しかし、何でも願いを叶えてくれるとなれば話は別です。
ドラゴンボールがいきなり全部そろった訳ですから。


さてさて、何を頼むのかなーってワクワクしていると・・・


















「失せろ ぼくの望みは平穏と退屈だ」


おいおいw なんというダメ人間っぷりw
かつて願い事を叶えてやると言われてこう答えた主人公が果たしていたでしょうか。
この段階で自分はもうノックアウト。話にグイグイ引き込まれていきました。


所々こういったシュールなネタが多く、
それがこの惑星のさみだれ』の面白い重要な要素になっていると思います。


雨宮夕日のヘタレっぽいのに変に野心家で下僕というキャラ設定もイケてます☆


キャラクターの人間模様

この漫画では、地球を壊そうとする魔法使いに対抗するために選ばれた12人の騎士がいます。
主人公もその内の1人な訳ですが、この12人+姫を中心に話が進んでいきます。
るろうに剣心の十本刀やBLEACHのエスパーダでも10人だったのに、それより多い12人!
12人もいたら、結構適当な設定のキャラとか、いるだけであまり話が触れられない人もいるんだろうなぁって思いながら読んでいたのですが・・・ところがどっこい!


水上さん(作者)は、
この12人それぞれのエピソードをしっかりと描いていて、
かつ一人ひとりが非常に良い味だしてるんですね。


この各キャラクターごとのエピソードもかなりストーリーに絡んできて、
「あぁ、あのシーンってこういうことだったのか」と後になって理解できる。
考え抜かれていて伏線をはりまくりのストーリー。


















個人的には日下部 太郎のエピソードが好きです。
ダイの大冒険でもありましたが、勇者の定義って本当に人それぞれですが、
この漫画の中では誰もが日下部 太郎は勇者であるって感じさせた彼の行動は本当に勇者です。


映画の様なストーリー展開と全10巻という読みやすさ

話はかなり良いテンポで進みます。
この話を10巻で収めた辺りがかなりグットです。
9巻ではただの良い漫画で終わっていました。
11巻だと長過ぎでした。
この10巻というのが絶妙すぎます!

読んで頂ければわかりますが、
ラスボスである魔法使いアニムスとの戦いは9巻で終わります。
9巻で戦いは終わるのに10巻があります。
この10巻の話こそが、惑星のさみだれを傑作まで高めたのではないでしょうか。

1巻から言い続けてきて、読者はもちろん、漫画の中のキャラクターまで
「本当にやるのかな?」と思っていたことを、本当にやる。
そこまで引っ張って、戦いが終結したからこそ生きるエピソードです。

そして最後の最後で夕日と三日月が決闘してくれた辺りも、
暑苦しい男のバトル漫画好きとしてはたまりません。

本当に最後まで読んですっきりできる漫画でした。
是非、みなさんもご一読を♬

かしこまり





2011年7月10日日曜日

「謎の彼女X」が面白すぎる!

昨日読んだ漫画が久々にドツボにハマまりました。
その漫画の名は「謎の彼女X」!!

この漫画は何て表現したらいいのか・・・純情・変態・恋愛漫画とでも言えばいいのかw
男性に是非読んで欲しい作品。
色んな意味で胸がキュンキュンしますw

謎の彼女X(1) (アフタヌーンKC)
表紙からは想像できない、結構とんでもない内容w
現在、3巻まで読みましたが、2011年7月2日時点では7巻まで発売されているようです。

どんな漫画かというと、
クラスに転校してきた「謎の」女子高生 卜部美琴(うらべ みこと)と主人公との学園生活を描く恋愛漫画。
この「謎の」って部分が、気持ちいいくらい「謎」で超・面白いんです!
転校してきた卜部は、物凄い変なキャラ。

どれくらい変かというと・・・

▼授業中に、何もしてないのに大声で笑い出しちゃう。しかも倒れこむほど大笑いw


▼すっごい嬉しいことが起こると口から大量のよだれが出る、良くわからない体質ww


▼常にパンツに安全はさみを隠し持ち、はさみを使って何でも切っちゃうwww

どうですか、この謎っぷりw
これはほんの一部ですが、こんな子が転校してきたらみんなビックリするでしょう。

でも、それ以上にこの漫画が面白いのは、この謎の女子高生卜部が可愛いぃんです☆
もう、キュンキュンしちゃうくらい可愛いんです☆☆☆

そしてこの漫画の一番の肝が、「よだれを通じてコミュニケーションをとる」という・・・もう変態な漫画なんですw

男なら読んで下さい。
きっと損はさせませんッ!!

純粋・変態・恋愛漫画 「謎の彼女X」は絶賛発売中ですw


謎の彼女X(2) (アフタヌーンKC)
謎の彼女X(2) (アフタヌーンKC)
謎の彼女X(3) (アフタヌーンKC)
謎の彼女X(3) (アフタヌーンKC)

2011年5月8日日曜日

知られざる名作漫画『栄光なき天才たち』


ここ1年間で新しく読んだ漫画の中で、個人的にNO,1の漫画がある!
その漫画の名は「栄光なき天才たち」だ。
どんな漫画かというと、実話を元にした偉人伝。
しかし、しかし、ただの偉人伝ではありません!
「栄光なき天才たち」はその名の通り、様々な理由から歴史の影に埋もれてしまった人たちを取り上げている漫画で、通常の偉人伝とは異なった作品なのですッ!!
既に絶版になっているので、中古でしか手に入れることが出来ず、中々お目にかかることができない漫画です。しかし、是非読んで貰いたいと思えるほど、本当に素晴らしい漫画なのです!

▼25年経っても評価され続ける隠れた名作コミック
「栄光なき天才たち」は、1986年から1992年まで週刊ヤングジャンプで連載されていた漫画です。
単行本は全17巻(自分は未だに3分の1しか集められていません(涙))。
続編として、『新・栄光なき天才たち』があり、さらに2009年に『栄光なき天才たち2009』が、2010年には『栄光なき天才たち2010』が連載。
25年以上も前の漫画ですが、読者からの要望も強いようで、少しずつ連載が続いているようです。

原作者の伊藤さんは、現在、千葉大学人工システム科学専攻教授を勤める程のバリバリの科学者。その為、漫画の中で取り上げられている天才たちも理系の方が多く、それがこの漫画をより一層面白い漫画にしています。

自分が特に好きなのが、ファンの間でも人気が高いのが8巻の「宇宙を夢みた男たち」。
この巻では、アポロ11号が月に行くまでの歴史が描かれています。
早すぎた天才と呼ばれるロケット工学の礎を築いたロシアのツィオルコフスキーから始まり、人類史上初めて液体燃料ロケットの打ち上げを成功させたアメリカのゴダード。フォン・ブラウンの師であるオーベルトまで。
ロケット工学が学問として誕生した瞬間から、第二次世界大戦時の時代背景、そして有人宇宙飛行計画が何代もの天才たちの志によって実現したモノだという事を知ることができます。

もうね、感動ですよ、感動!
アマゾンのレビューを見ていただければ、どんなにこの漫画の評価が高いか分かると思います。

この巻は復刻版も出ており、アニメ化されているほどです。
是非一読をオススメします。損はさせません!


▼天才たちの物語は、嫌いな分野のことでも人の心を感動させた!
自分はスポーツが超がつくほど苦手です。
その為、スポーツには全くと言っても良いほど興味がなく、スポーツ漫画も殆ど読んでいません。
しかしながら、そんな自分でもこの「栄光なき天才たち」で紹介されているスポーツ選手のストーリーには心が動かされました。

巨人の伝説の投手 沢村 栄治。沢村の背番号14番は日本プロ野球史上初の永久欠番に指定されているのですが、その理由もこの漫画を読めば納得がいくほど良くわかります。
読んでいて自分も球場で応援しているような錯覚に陥ったほど、世界に入り込みました。

東京オリンピックで活躍した、伝説のマラソンランナー 円谷 幸吉。
彼の生涯の物語を通じて、自分は走ることの素晴らしさを知ることが出来ました。


▼人生ほど面白い物語はない!
この漫画からは本当に深い、人生の本質のようなモノを学べる気がします。
その中で自分が感じたことは「人生ほど面白い物語はないんじゃないか」ということです。
当たり前のことですが、心からそう感じさせてくれます。

この漫画で紹介されている天才たちは、様々な理由で日の目を浴びなかった天才たちです。

「才能が必ずしも人を幸福にはしない」という、ある種の厳しさや切なさを教えてくれるだけでなく、 
それでも彼等は輝いていたんだよッ!と教えてくれる。

そんな希望を与えてくれる漫画です。

こういった漫画を読むと、自分の人生にも力が入るってもんです☆
みなさん、是非ご一読を・・・


かしこまり

2011年3月4日金曜日

手塚治虫さんの未完の名作「ネオ・ファウスト」を君は知っているか!?

手塚治虫

この名前を聞いたことが無い人は殆どいないのではないだろうか。
それほど日本史に残る偉大な漫画家 手塚治虫先生。

手塚作品といえば「ブラックジャック」、「火の鳥」、「鉄腕アトム」等を思い浮かべる人が多いのではないか。
大人になってくると「ブッタ」や「アドルフに告ぐ」などの作品が好きな人も多いだろう。

そんな数多くの手塚作品の中で個人的NO1の作品がある。
その漫画の名は「ネオ・ファウスト」だ!

一部の漫画好きの人たちの間では伝説として語り継がれているこの漫画ですが、
一般的にはあまり知られていない作品です。

何故この漫画が凄いのかを語る前に、手塚さんの漫画人生に欠かせないファウストについて語らねばならないでしょう。
もともと手塚治虫さんは生粋のゲーテの「ファウスト」フリークで、生涯に「ファウスト」、「百物語(日本版ファウスト)」、「ネオ・ファウスト」と3つのファウスト漫画を描いています。
それほどファウスト・フリークだった手塚さんなのだけど、この3作品は手塚さんの漫画人生の中でもターニングポイント時期に描かれています。
「ファウスト」が描かれたのは1950年。手塚さんが漫画家としてまだまだ駆け出しの時期です。
「百物語」は1971年。手塚さんの作品の中でも中期に位置していて、漫画家としてレベルアップしたことが伺える作品になっています。
そして、「ネオ・ファウスト」は1988年より連載。
初代ファウストから実に40年近く経ってから描いている作品なのです(ちなみに手塚さんの漫画家デビューは1946年)。
まさに手塚さんの漫画家人生の集大成といえる作品がこの「ネオ・ファウスト」なのです。

手塚さんの40年以上の漫画人生の集大成の作品。
この言葉を聞いただけでちょっとドキドキしませんか?
ワクワクしませんか?
自分は書いてるだけでワクワクしてますw
手塚さんの作品を初期から中期、後期と読んでいくと、漫画家として、人間として成長していることが良く分かります。

そんな漫画家人生の集大成だから伝説となっているのか。
いえ、それだけで伝説になっている訳ではありません。
何故この漫画が伝説となっているかというと、最大の理由は未完であることです。
そう、この漫画は完結してないのです。

何故かって?

それは、執筆中に手塚さんが亡くなってしまったからです。

この漫画は全三部作で描かれています。
しかし、一部が完結したところで手塚さんは胃癌で倒れ緊急入院してしまいます。
話の展開としても一部の最後のほうは少しあせって描いている印象があり、体調の悪さが作品に表れています。
入院中は危篤状態にもなったと言われていますが、にも関わらず第一部の連載終了から1ヶ月ほどして第二部の連載をスタートしています。
この行動だけでも、手塚さんの漫画に賭けるその誇り高き意志が伝わるのではないでしょうか。
これには感激以外の言葉が見つかりません。
しかし、そこまでして臨んだ作品だったにも関わらず、第二部の執筆途中で帰らぬ人となってしまいました。
その為、単行本も第二部の本当に最初までしか掲載されておらず、その後のストーリーについては絵コンテが少しだけ掲載されているのみ。
手塚さんの頭の中には最後までストーリーが描かれていたようなのですが、真実は誰にも分からなくなってしまったのです。

そんな漫画の為か、この漫画の持つパワーは本当に凄いです。
漫画自体にパワーがありすぎたことが自分にはあまりに衝撃的でした。

本当にパワーあるんです。
読んでいると伝わってくるんです、手塚さんが伝えたい思いが圧倒的パワーとして。
手塚治虫の人生の集大成が伝わってくるんです。
それがたとえ未完であったとしても。

作品としての面白さは人それぞれあるでしょう。

でも、こういった手塚治虫さんの人生(物語)を少しでも知った上で読んでみると、
また違った気付きがあると思います。
そうした漫画の読み方もありなのかなって思います。

ただ売れている漫画だからといった理由で読むのではなく、
その漫画家自身がどういった人生を歩んできたのか。
どういった思いをもってその漫画を描いていたのかを知ると、またちょっぴり漫画を読むのが楽しくなるのではないかと思います。

是非一読頂きたい漫画です。


かしこまり

2011年3月3日木曜日

漫画がWEBに移行していく流れの事例

以前のブログで、Jコミパブー漫画 on WEBといったWEB上で漫画で収益を得る方法をご紹介しました。
そんな矢先に、ここ最近ちょっと話題になっていた「中国人嫁日記」というWEB漫画が、漫画家の新しい収入源の1つ可能性を模索していることを知ったのでご紹介したいと思う。


「中国嫁日記」希有馬氏による漫画原稿料とアフィリエイトの話
http://togetter.com/li/106407


この漫画が何故話題になっていたかと言うと、作者が漫画を掲載誌していたWEBサイト(ブログ)から広告収入を得た為だ
何だそんなことかと思うかもしれないが、漫画家に取って雑誌の原稿料、単行本の印税以外で収入を得ることができるのは驚くべき事実。
実際、作者の希有馬さんは以下のようなコメントをtwitterでつぶやいています。


■俺なんか、今まで素直にそれを信じてた部分があって、「原稿料をもらうより高い換金方がある!」ってのは革命なんですよ。
■漫画家にはヒエラルキーがあるですよ。例えば講談社や小学館からコミックスが出たり、3代少年誌に載ると凄いとか。まあ、分かっていただけると思いますが。で、一番下が単行本にならない原稿描く人です【俺とか】。で、このヒエラルキーがそのまま収入に直結してるもんなんです。


トキワ荘プロジェクトが発行している、漫画白書にも書かれているようですが、
漫画家は本当に二極化が激しく、食べていけない漫画家が殆どです。


NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト
NEWVERY
発売日:2011-01-22


そんな漫画家さんたちに少しでも収入が入る仕組みとして、希有馬さんの様にブログで漫画を毎日UP、もしくは週1でUPしてPVを稼ぎアフェリエイト広告(=原稿料)で日銭を稼ぐ。
そして、有る程度見込み客(一定の読者、ファン)が付いてから、単行本を出版して収益を得る。
といったお金の稼ぎ方は十分にありえるのではないでしょうか。
単行本の部分が同人誌などに置き換わる可能性はありますが、それはファンとのよりリアルな繋がりとして漫画家さんのパーソナルブランドをより高めることになる。

実際、似たような事例として「マンガで分かる心療内科」というマンガがあります。
この漫画、なんと心療内科のメンタルクリニックのサイト内に掲載されていた漫画なのです。

うつ病や適応障害などの症例について、登場人物のやり取りを通して解説を行うギャグ漫画で、メンタルクリニクのサイト内に不定期に連載していました。
2ちゃんねるなどで話題になり、徐々に口コミで火が付いて少年画報社からコミック化になったという異例の作品。


少しづつではありますが、WEB漫画ベースからの収益事例というのは出てきているんです!
漫画の新しい可能性ではあると思うのですが、今後この流れがドンドン加速していくのではないかなって自分は感じています。
なぜなら、出版社のビジネスモデルが既に崩壊していて、漫画家さんが育つ仕組みと、お金が入る仕組みが既存の仕組みだと成り立たなくなっているから。


ただ、WEBに漫画が移行してくると、今度は漫画家さんは漫画だけ描いていればいい時代は終わります。
編集者や出版社がやっていた、読者にどうやって読んで貰うか。その為にターゲットをどこに絞ってアプローチをしていくか。などを考えなければいけなくなってくるのかなって思います。




かしこまり

2011年3月1日火曜日

絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選

人に面白いマンガを薦めたり、薦められたりするのを聞いていると、
「あのマンガは絵が嫌いなんだよねぇ」とか
「あの絵は苦手だからいくら面白くても読まない」なんて話をチラホラ聞きます。


時代によって絵の流行は変わりますし、
好みは人それぞれなので色々な捉え方があっていいと個人的には思っています。
自分はかなり偏ったマンガの趣味をしていることもあり、
「自分が面白いマンガが人にとって面白いとは限らない」ということを15年以上身をもって実感しています(笑)


でも、そんな自分でも「この絵はちょっとなぁ」って思ったマンガは過去にいくつもありました。
しかし、「そんなんじゃマンガオタクとしていけないッ!」と勝手に自問自答し、
読んでみると「めちゃくちゃ面白い!」って思ったものは結構多かったです。


今日は自分が思いつく
絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選をご紹介。
選考基準は、
①絵に抵抗があって読むことを先送りしたことがあるマンガ
②読んでみたら純粋に面白いと思えたマンガ
この二つを満たしているマンガのみ10作品ピックアップしてみました。




▼絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選


10位 「幕張」

当時自分は小学生。るろ剣やバスタードなど絵が上手い漫画家さんが多いジャンプ陣の中で、「見ただけで読みたくなくなる絵のマンガ」と子供の自分は感じ、かなり嫌ってました。
ラッキーマンも絵が上手いとは言えませんでしたが、ラッキーマンは子供が読みたくなる絵でした。しかし、幕張は内容的にも子供に受けなさそうな感じで「早く終わんないかな」ってのが正直な感想。
しかし、すごいよマサルさんがきっかけでギャグマンガに興味を持った自分は幕張も読み、まんまとハマッてしまいました。今でも、自分のギャグマンガ至上でトップにいるマンガ。


9位 「マネーの拳」
ドラゴン桜が大ブレイクしていた当時、流行モノが嫌いな自分は三田さんの他の作品を探し、このマネーの拳に出会った。内容も起業家としての生き様を非常にリアルに描いた物語で、読んでみたら非常に面白く、今尚自分のビジネスマンとしてのバイブルとなっている。
しかし、最初、三田さんの絵柄がどうしても受け付けず、数ヶ月間放置していた。たまたま、読み始めたら面白すぎて本屋を数件梯子して全巻(当時3巻まで)買い占めたほどハマッた。


8 「寄生獣」
高校生の時に流行った漫画。この頃は絵柄で漫画を判断することが少なくなっていたのだけど、マンガを開いてみて「絵が上手い下手というより何も感じない絵」という印象で、知ってから2年以上読んでなかった。でも、読んでみて感動だった。岩明さんの絵は間というか無表情とかを絵で描けるのが凄い!


7位 ラブロマ
意外かもしれないが、自分にとってこの手の絵の雰囲気が苦手だった。アフタヌーンで見た時に「たまにあるんだよなぁこういう絵柄の漫画。自分はもっと濃いぃのが好きだぜ」とか思って読んでなかったら、あるモデルさんが面白いって言ってたので読んでみた所、カウンターパンチを食らった漫画。腹を抱えて笑いまくったのは幕張以来だったかも。温かいし、いい漫画です。


6位 ベルセルク
当時、小学生。アニメが始まったのでマンガもって思って古本屋で立ち読みをしたらあまりのグロテスク差にトラウマになりかけた。でもアニメが面白すぎてマンガ読み始めたらすっかりハマったなぁ。
中学に入ってからも何度もドキっとするくらいグロいシーンが多く、夜中に怖くなったことがあったっけ(笑)


5位 鈴木先生
色々な所で面白いって評判だったので読もう読もうと思っていた。しかし、つのだじろうさんと楳図かずおさんをイメージさせるような絵柄に「古い絵柄だなぁ」って思ってしまい、しばらく放置していた。何がきっかけだったか忘れたけど、実際に読み始めると、そこには自分が体験した中学校という世界が教師視点でリアルに描かれていて「教師ってこんなに大変だったのか。こんなことまで考えてくれていたのか」と感じさせてくれる内容に心を打たれて即効全巻購入した。大人に読んで貰いたい作品ですね。


4位 へうげもの
これも知ってから読むまで時間掛かった。絵柄もちょっと苦手だったし、日本史も苦手な自分としては、それだけで先延ばしにする理由には十分だった。自分はこのマンガを読んで初めて日本史に関心を向けることができたし、自分より目上の方々に薦めても非常に好評なマンガ。上の人たちは自分みたいに絵で判断するなんていう浅いことはせずに、純粋に物語というか作品を楽しんでいる。
大人になっても「やっぱりマンガは絵じゃねーよな」って再確認させてくれた作品。


3位 闇金ウシジマ君
これはもうパンチが強すぎでした(笑)ヤバイヤバイ・・・。
クロサギとかは絵柄的にも読みやすいのですが、内容も絵柄もここまでリアルにされると精神への衝撃が強いっす。でも、面白いって思って読んでしまう。何より自分への戒めになると思う。
危機感を感じさせてくれる良いマンガ。


2位 カイジ
「鼻尖り過ぎ!アゴ出すぎ!絵も下手クソ」そんなネタマンガとして、中学校で友達とバカ騒ぎのネタにし始めたのがキッカケでした。もちろんネタなのでマンガを読もうとか思いません。当時、福本さんの無頼伝 涯というマンガが少年マガジンでやっていてそれをネタ元にしていたのですが、たまたま本屋でカイジを発見し「同じ絵のマンガだ!」って思い読み始め、あれよあれよと福本マンガの虜になりました。読み込んで行くと、福本さんのマンガは読めば読むほど絵が上手いなって思う部分がいくつもありました。人間味のある動きのコマ割とか、あとビニール袋とか(笑)


1位 ジョジョの奇妙な冒険
ごめんなざい。ジョジョ1位です(笑)
初めて知ったのは小学校4年生くらい。山岸由香子のシンデレラの話で、目がたくさん浮いているシーンを見た自分はホラーマンガだと認識w その後も、後ろのほうにあるマンガなんかに興味なしと読んでませんでした。小学校6年生くらいの時に友人がもの凄くジョジョにハマっていて、そのお兄さんからも薦められたのに自分は読みませんでした。中学に入りゲーセンのゲームがキッカケで読むようになったのですが、自分の人生に大きな影響を及ぼしたマンガであり、マンガだけでなく作者の荒木さん自身のプロとしての在り方にも感銘を受けました。




以上。
如何だったでしたでしょうか?
あくまで個人の意見なので参考程度にw



自分がこういったマンガ達から学んだ一番のことは、
「表面だけ見ても物事の本質は分からない」 ということでした。

人って「カッコいい」とか「おしゃれ」とか、「流行り」とかそういった表面的なフィルターで物事を見ることってあると思うんですよね。
それはそれで1つの捉え方だと思うのですが、本質的に面白いモノとか実のあるものっていうのはちゃんと人の心を捉えて愛されるものなんですよね。
見た目だけカッコ良くて中身が無い男とか、流行ばっかり追っかけているブランド好きの人とかは、表面的に物事を捉えていて、そこにばっか流されてしまう。
「そうじゃないんだよ。もっと物事には本質的な意味があるんだよ」ってことを自分はマンガから学びました。
この学びは自分の人生にとって非常に大きな学びでした。大きな経験でした。
最近は絵が上手い漫画家さんが増えていますが、読者にどんなことを伝えたいのか。どうなって貰いたいのかを考えている人は少ないように感じます。


そんな自分も全然本質を見れない人間なので、日々表面的な部分に流されないように気を配っているのですが、まだまだ未熟者です。


自分はこういったマンガ達を思い出すことで、もっと本質を見れるように頑張ろうっと思えます。
そんなマンガに出会えた自分は幸せ者ですね。




かしこまり

2011年2月28日月曜日

大人のオタクがカッコ良いくらいに世の中に仕掛けている件

最近色んな業界が過渡期にある為、色々な新しい動きが目立ちます。
それはオタク業界も同様。
今日はそんなオタク業界で最近新たな活動をしているお二人を勝手にご紹介。


ご紹介の前に日本のオタク業界の話から。
日本のオタク業界の歴史ってどうなっているんだろう?と思ってググってみたら、詳しく書いてあるブログがあったのでご紹介。
オタクの歴史論 http://www.geocities.co.jp/playtown/2080/rekishi.html

オタク歴の中にも色々な偉人達がいたと思いますが、そんなオタクの中でもオタキングと呼ばれている元ガイナックス代表取締役社長 岡田斗司夫さん(58年生まれ)
これまた幅広いオタク層から支持されている漫画家 赤松健さん(68年生まれ)。
この2人が今、新しいことに挑戦し、新しい仕組みを作ろうとしています!
40代、50代の方々が今までにない新しく取り組みをしている、「こんなカッコ良いオタクがいるのかぁー」って自分は興奮してしまうのですが、この二人の活動はオタク業界問わず注目されています。

そんな2人の活動をご紹介

▼社長が社員から給料を貰う新しい法人!?オタキングEX岡田さんの活動はオタキングEXというもの。
既に色々なところで取り上げられているので詳しい方も多いと思いますが、
社長(岡田さん)と一緒に仕事が出来る権利として会社の社員になり、社員は授業料として社長にお金を払います(月1万円)。その代わり、社長は社外の仕事を全て無償で請けるというかなりエッジのある仕組み。
詳しい詳細はこちらから。

お金と社会の価値を問い直す。新しい社会経済システムFREEex
https://www.facebook.com/okadatoshio?sk=app_17037175766




▼マンガを無料でダウンロード。広告収入で漫画家に利益還元
赤松さんの活動は、絶版マンガ共有システム「Jコミ」 という、
漫画の作者の許諾を得た「広告入り漫画ファイル」を無料で公開する仕組み。
絶版になってしまった漫画は採算が合わないという理由で再販されていませんでしたが、
それを解決しようとする試み。
漫画好きにはたまらん仕組みです。
個人的にも絶版になったけど再販して欲しい漫画とかイッパイあります。
「栄光なき天才たち」とか「海の大陸NOA」とかとか。


300万ダウンロード突破『Jコミ』が目指すもの - 赤松健インタビュー(前編) 
http://t.co/21KViCC




▼何がカッコいいかって「次の時代に挑戦していること」がカッコいいのではないか
他にも色んな活動をしているオタクな人たちはいると思うのですが、最近はこの2人が非常に気になってます。
何故かというと、2人の活動の共通点が「既存の仕組の限界、それによる危機感が動機になっている」から。
岡田さんは資本主義経済の在り方。赤松さんは出版社の仕組み。
どんな業界もそうだけど、時は既に21世紀。そう、すでに20世紀のやり方は通用しなくなってきています。
今までの様にある一点に莫大なお金が集中する時代はもう終わったのです。
オタク業界も有名漫画家や有名声優などは莫大なお金(必要以上に)を得ることができますが、それはほんの一握りであり、他の人たちが暮らしていけるくらいのお金を得ることは結構困難です。


岡田さんは「そんな仕組みは絶対におかしい。もっとみんなにお金が回る仕組みが必要だ」と考え、オタキングEXの活動に組み込んでいます。
赤松さんも(あまり売れていない)漫画家の人たちにもっとお金が入る仕組みとしてJコミを考えています。


この2人の活動を見ていると、
資本主義社会の限界、20世紀の価値観の崩壊を感じます。
と同時に、新しい価値観や仕組みを創りだす時代なのかなって肌で感じてます。
まさに新時代。ニュータイプw
エジプトのソーシャルネットワーク革命などもそうですが、最近本当に世の中動いているなぁって感じる。
それはこういった旧世代へのフラストレーションがたまりにたまって、耐え切れなくなって爆発しているのかなって思ったり。


そんな時代で自分はどう動くのか・・・。
もちろん、そんな時代で在り続けることができる仕組みを創る為に動きます。
みなさんはどう動く!?




かしこまり



2011年2月23日水曜日

漫画業界のイチロー!?

本日は、マンガ評論家 永山薫さん @Kaworu911 の主催した、
マンガ千本ノック 「パソコン初期のデジタルコミック」ゲスト:すがやみつるさん
に行ってきました! ※USTでも見れます!

ゲスト漫画家のすがやみつる先生は、

コロコロや、石ノ森先生原作の「仮面ライダー」や、「ゲームセンターあらし」、ビジネスコミック、架空戦記小説と幅広く活躍している漫画家。
最近は電子書籍だなんだと言われていますが、商業誌掲載という意味では日本で初めてデジタルコミック(しかもマウスで描画!)の描き手です。


今日のトークショーで印象的だったことを大きく2つ。


▼漫画をたくさん描くための方法
この話にはかなりビックリしました。
通常、面白い漫画を描くためにもっと緻密な絵を描ける様にしようとか、
漫画を描く「技術」を向上させていく方が多いと思いますが、すがや先生は「漫画を効率的に描く技術」の向上に焦点をあてていたとのこと。
1980年代当時、まだFAXが世に出始めたころ、FAXの画質も粗く、FAXで原稿を送っても画像が見れなかった。しかし、すがや先生はFAXという利便性を最大限に活用するために、画像が粗くなっても認識できるように漫画の描き方を改良した。
そうすることで、FAXで原稿のやり取りができるようになったとか。いやはや、びっくりな発想。
また、当時はタブレットなども無かった為、パソコンマウスで漫画を効率よく描けるように、漫画の絵を直線と円で描ける様に改良したといった話も。
パソコンで漫画を描くことで、コマ割や絵をたくさん保存しておけるので、漫画を描く時にそこから構図や絵を呼び出して描くと。これをすることによりかなりスピードが上がるそうだ。
すがや先生は、これを漫画のバンクシステムと読んでいたが、仕事の出来る人、プロの人はどんな職業であっても本質をきっちり抑えて効率化してるんだなぁっと勉強させて頂きました。



▼漫画を基準にするのではなく「企画」を基準に漫画を描く
それだけスピーディーに漫画を描ける仕組みを作り、月間で300ページも原稿を描いていたとか。
これも今じゃ考えられないほど凄い話!
複数連載していたからというのもあるそうですが、すがや先生は何より漫画を「企画」を基準に描くようにしていたそうです。
パソコンの紹介・入門漫画「こんにちはマイコン」がきっかけで、色々な業界や出来事を企画し漫画を描く。これが趣味に没頭しやすいすがや先生にはかなり良かったとのこと。
トークショーの中で「1年間で100万冊売れて終わりの漫画ではなく、1年間で10万冊売れればいいから、それを10年続けられる方法で漫画を描き続けたい」といっていた。
イチローさんも、ホームランを打とうと思えば打てるが打率が下がるからやらないっといったニュアンスのことを以前言っていたそうですが、まさにそういった考え方なのではないかと思いました。
ヒットをしっかりと狙い、長く続くスタイルを確立している・・・すごいっす。



プロの人たちは本当に見えない所で色んな試行錯誤を行って、長くあり続けている。

自分もプロであり続けたい。


それにしても、昔のかなり濃い漫画話が聞けて、本当に有意義な時間でした。

また行こう、マンガ千本ノック!


かしこまり

2011年2月20日日曜日

専門学校生の卒業制作マンガがかなり面白い!

とある専門学校生の卒業制作マンガがネット上で話題になっている。


T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振る 

色々な捉え方があると思うけど、自分は非常に面白いと思う!


このマンガで最後に山下さんが主人公に言うセリフは、男なら誰でも思い当たる節があるのではないか。


でも、、、ここに人生の本質がある。
これを受け止めて前に進めるかどうかで、より高みへいけるか行けないかという差になるのではないだろうか。
この言葉は重い。
本当に重い。
だからこそ、この言葉から学び、行動し、諦めないことで、その先まで突き抜けたい!
少なくとも、俺は感動した!
みんなにも是非読んで欲しいです。


▼マンガ制作の新しい可能性と収益性
このマンガが非常に面白いという感想もそうですが、それ以外にもう2つ注目すべき点があります。

1つは、このマンガが無料で読めること。
音楽も最近はストリーミングサイトがたくさん出てきて、良い音楽がタダで聞けるようになってきていますよね(samurai.fmとかsportifyなどなど)。

マンガやイラストも同様に、pixivパブーといった、無料でマンガを掲載できる場所・読むことができる場所がサービスとして出てきています。

「無料で漫画を読めるようになると、お金をどうやって稼ぐの?」って話になってくると思いますが、
漫画:ブラックジャックによろしくの作者 佐藤秀峰さんがフリーミアムモデルで新しい漫画のビジネスモデルを模索しているのは有名です。

参考記事

ラブひなやネギま!で有名な赤松健さんもJコミというサービスで新しい可能性を模索しています。

ただ、これらのサービスは既にプロ漫画家として活躍している人たちに適用するものであって、
今回のT京K芸大学~の卒業制作のように、一般紙で作品を連載したことが無い人たちには厳しいものがあります。
プロでない人たちに少しでもお金が入る仕組みとして、Glowのような仕組みがあるといいんだろうなって気がします。


二つ目は、WEBに公開したことによってユーザーからのフィードバックが得られることです。
最近のバクマンでもまさにネタになってますが、WEBに公開することで作品に対しての評価がもらえ、それをまた作品に活かすことができます。
すでにこのT京K芸大学~に関しても結構な数の読者からフィードバックがありますし、何より著名なプロ漫画家の先生たちからもフィードバックを頂いているのは大きいと思います。
「T京K芸大学マンガ学科一期生がマンガで4年間を棒に振る」漫画家先生たちの感想

ただ、炎上したりする可能性もありますし、WEBの特性として類友効果が働きやすく偏った読者からしかフィードバックが得られなかったりと、この方法が必ずしも良いとはいえないですが、自身の作品を外部に見える状態にするというだけで人間としての成長スピードは格段に上がると思います。
それが、作品にも反映されて良い作品が出てくるという良いスパイラルが生まれるのではないかと。


今後はこの辺に注目してみたいと思ってます。
なんたって、未来の漫画のあり方に関わることだし、未来のスタンダートになる可能性が高いですからね。


かしこまり