2011年9月26日月曜日

思わずイッキ読みしてしまった漫画 『惑星のさみだれ』

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

関係各所!?で話題の漫画、『惑星のさみだれ』。

昔から色々なところでオススメ漫画に取り上げられており、
読もう読もうと思って早数年。
ついに先日Amazonで全巻大人買いしてしまいましたー。

正直ブームに乗り遅れた感が満載ですが、
読み始めてたら止まらず、イッキ読みしてしまった程です。


所々ぶっ飛んだストーリーや設定

主人公である雨宮夕日の元に、ある朝、
言葉を喋るトカゲから世界を救う騎士の1人として選ばれたことを告げられるところからストーリーが始まる。
朝起きたら日常が非日常に・・・。まぁ、よくありがちなパターン。

しかし、非常にひねくれて特徴的な主人公がすぐにそのありがちなパターンをぶっ壊してくれます。
















主人公は何がなにやら分からない状況。
いきなり命を掛けて地球の為に働けって言われてもなんのこっちゃーって感じです。


そこで、話を持ちかけたトカゲのノイ=クレザントさんが主人公の雨宮夕日に取引を持ちかけます。


「願いを一つ叶えてやる」


トカゲ、わかってる!取引ってもんを分かってるよ。
そりゃぁ、急に現れて生命かけて下さいなんて言われたって誰も動きませんよ。
しかし、何でも願いを叶えてくれるとなれば話は別です。
ドラゴンボールがいきなり全部そろった訳ですから。


さてさて、何を頼むのかなーってワクワクしていると・・・


















「失せろ ぼくの望みは平穏と退屈だ」


おいおいw なんというダメ人間っぷりw
かつて願い事を叶えてやると言われてこう答えた主人公が果たしていたでしょうか。
この段階で自分はもうノックアウト。話にグイグイ引き込まれていきました。


所々こういったシュールなネタが多く、
それがこの惑星のさみだれ』の面白い重要な要素になっていると思います。


雨宮夕日のヘタレっぽいのに変に野心家で下僕というキャラ設定もイケてます☆


キャラクターの人間模様

この漫画では、地球を壊そうとする魔法使いに対抗するために選ばれた12人の騎士がいます。
主人公もその内の1人な訳ですが、この12人+姫を中心に話が進んでいきます。
るろうに剣心の十本刀やBLEACHのエスパーダでも10人だったのに、それより多い12人!
12人もいたら、結構適当な設定のキャラとか、いるだけであまり話が触れられない人もいるんだろうなぁって思いながら読んでいたのですが・・・ところがどっこい!


水上さん(作者)は、
この12人それぞれのエピソードをしっかりと描いていて、
かつ一人ひとりが非常に良い味だしてるんですね。


この各キャラクターごとのエピソードもかなりストーリーに絡んできて、
「あぁ、あのシーンってこういうことだったのか」と後になって理解できる。
考え抜かれていて伏線をはりまくりのストーリー。


















個人的には日下部 太郎のエピソードが好きです。
ダイの大冒険でもありましたが、勇者の定義って本当に人それぞれですが、
この漫画の中では誰もが日下部 太郎は勇者であるって感じさせた彼の行動は本当に勇者です。


映画の様なストーリー展開と全10巻という読みやすさ

話はかなり良いテンポで進みます。
この話を10巻で収めた辺りがかなりグットです。
9巻ではただの良い漫画で終わっていました。
11巻だと長過ぎでした。
この10巻というのが絶妙すぎます!

読んで頂ければわかりますが、
ラスボスである魔法使いアニムスとの戦いは9巻で終わります。
9巻で戦いは終わるのに10巻があります。
この10巻の話こそが、惑星のさみだれを傑作まで高めたのではないでしょうか。

1巻から言い続けてきて、読者はもちろん、漫画の中のキャラクターまで
「本当にやるのかな?」と思っていたことを、本当にやる。
そこまで引っ張って、戦いが終結したからこそ生きるエピソードです。

そして最後の最後で夕日と三日月が決闘してくれた辺りも、
暑苦しい男のバトル漫画好きとしてはたまりません。

本当に最後まで読んですっきりできる漫画でした。
是非、みなさんもご一読を♬

かしこまり





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