2012年2月6日月曜日

ぜひ見て欲しいッ!映画ベルセルクの完成度の高さは異常ッ!!!



みなさん映画『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』は見ましたか?
はっきり言って、あまり期待せずに映画館に見に行ったのですが(ここの所アニメ映画外してたので)、
この映画版ベルセルクは新年一発目の映画にふさわしい、大・大・大満足の高付加価値映画でした!
もう見てて鳥肌ものですよ。
『見る』んじゃなくて『体感』する映画!ベルセルクの世界観を劇場で思う存分『体感』できますッ!

ベルセルクの全ての物語を映像化するという壮大なプロジェクト「ベルセルク・サーガ・プロジェクト」が発表された時、ファンはかなり盛り上がりました。
アニメ版はそこそこ評判がよかったし、しかもあんなところで終わっていたことを考えると期待しない訳がありません。
しかし、漫画ベルセルクの魅力を映像でどこまで精密に再現出来るのかを心配していたコアなファンも多かったはず。
しかししかし、この映画ベルセルクはもうそんなレベルじゃないっす。
漫画ベルセルクの魅力を再現するだけではなく、そこに映像としての魅力をプラスしてプラスしてプラスして・・・、それはもう素晴らしい作品になっております。

平沢さんの音楽は最高!劇場で聞いてこその感動!!
音楽はアニメ版と変わらず平沢進さん!
原作者の三浦建太郎さんが平沢進さんの熱狂的なファンなのは言わずもがなですが、
平沢さんの楽曲はベルセルクの世界観を作り上げるのに完璧な楽曲。
何度も何度も聞きたくなる。壮大な音楽と映像のコラボレーション。

しかも映画館で聞くからこそ身体の芯まで響き渡ります!
もう映画館であの音を体感して欲しい。体感してそんないです。本当に。

馬上での戦闘シーンは圧巻!アニメ界の歴史に残る!
今回の映画ベルセルクの見せ場として馬上での戦闘シーンがあると思います。
ここは、3Dを使いつつ、かなり上手に映像を作っています。
これには正直ビックリしました。
かの有名な「AKIRA」の映画の中で、金田のバイクが疾走するテールランプの映像等、かなり画期的でしたが、
個人的にはそれに匹敵する程、馬上の戦闘シーンはいい味出してました☆
映画ベルセルクはちゃんとアニメのアニメたる部分を作り込んでいるのが見ていて伝わります。
漫画じゃないことをしっかりと表現するのがアニメであるはず。ただ動けばいいってもんじゃありません。
この馬上での戦闘シーンしかり、今回のベルセルクは非常によくわかってます。ツボをつきまくりです!
3Dの映像にまだ慣ていない為か、違和感を感じる時がないわけでもないですが、
最新技術を取り入れて2Dと3Dを融合させたチャレンジスピリットを考えれば全く問題ないでしょう。

そのことはゾットの声優さんである三浦健太さんも仰ってます!
「西洋の剣で斬り合う戦争は、日本刀のそれとは違う。大剣を振り下ろすシーンの質感とか、原作マンガの画の力強さが生かされていたし、2Dでここまで迫力が出せるとは。原作とは別の壮大な作品になっている」
まさに、まさにそうなんです!

世界を狙うべきアニメ映画!
ここまでベルセルク・ファンとしての意見について言及してきましたが、最後に伝えたいことは漫画ベルセルクの原作を知らない人でも十分に楽しめる作品になっているということです。
私は、ベルセルクの漫画を読んだ事がない友人と映画を見に行きました。
その友人はかなりの映画好きでなのですが、アニメや漫画に明るい人間ではありません。
しかし、そんな友人をも満足させる程の映画でした。
通常の漫画原作の劇場アニメだと、どうしても大衆向けに作りすぎて原作ファンが離れてしまったり、逆にファンを狙いすぎてマスを落とせなかったりします。しかしこの映画ベルセルクは違います。
自分のような原作好きの人間も落としつつ、ちゃんと一般のマス層も落とせる映画でした!

原作の内容をコンパクトにまとめている為、原作ファンの人間で「話の展開が早すぎる」と感じる人がいるかも知れません。
しかし、要所要所のポイントを押さえつつ、知らない人でも楽しめる様に映像を作っていることはある意味で恐ろしいことです。多くの人が楽しめる作品を作るということは相当難しいことですから。
最新の映像技術、壮大な音楽、原作を忠実に再現したストーリー。
これぞ日本が世界に誇るべきコンテンツだと思います。
クールジャパンの神髄がここにある。世界を狙うべき映画だと思います!

かしこまり

ベルセルク (7) (Jets comics (542))