2011年3月31日木曜日

社会人も4年目だ!


気づけば社会人になって丸3年。明日から4年目突入だ。
社会人3年目は本当に色々あった。
いいこともあったし、悪いこともあった。
でも、2010年度は「忍耐力」が非常に付いた年だと思う。
そして「本質」を見る力も少しは付いたと実感している。

明日からはまた新たな期が始まる。
2011年度だ。
自分はもっともっと成長したいので、明日からは今までと行動を少しずつ変えていきます。

その為の施策も打った。

あとはやるだけ。

自分を信じて。

今期の目標は強かさ。
今年は大きく人生が動く年だと思います。

乞うご期待


かしこまり

2011年3月30日水曜日

何の為に市場を分析するのか?

事業を立ち上げたり、新商品の企画を行う場合に必ずといって良いほど行われるのが「市場分析」。

今市場はどれくらいの規模なのか?
競合はどこか?
投資に対してリターンは見込めるか?
今から参入して勝ち目はあるのか?
将来の成長性は?
などなど。

自分たちが参入する市場について調査、分析をすると思いますが、実際は規模や競合を確認するくらいにしか使っていないことが多いのではないでしょうか。
お恥ずかしいことに、実際自分もそうでした。


例えば電子書籍関連のビジネスをやるとしましょう。

出版市場規模は現在約1兆8千億円。そのうちマンガ市場は約5000億円。
それとは別に電子コミック市場は422億円です。
出版市場の大半がこれからは電子書籍化されていくことが予測されます。つまり、マンガ市場だけで見ても約5000億円の市場が電子書籍市場へどんどん流れていくことが予測されます。出版業界全体も同様でしょう。現在422億円であることを考えれば、これから電子コミック市場はもっと伸びるでしょう。

といった形で市場規模をざっくり調査。
そして、自分のやる電子書籍ビジネスの競合を調査・分析するといったところではないでしょうか。
あくまで、企画ベースでの話しですが。

参考記事:あの業界の市場規模っていくら? NAVER まとめ( http://t.co/q7NabwU )


しかし、これだけだと市場分析の意味がないんですよね。
「分析」の部分が圧倒的に弱いのです。


▼「どこからお金をもらうのか」が市場分析
市場分析がどういったことなのか、本を読んだり人に聞いたりしたのですが、一番実践的且つ分かりやすかったのがこの言葉でした。
市場分析 = 「どこからお金をもらうのか」を調べること

そんな市場分析の実践方法を大変分かりやすく紹介しているブログがあったのでご紹介。
参考ブログ:「企業解読は実践でどの様に使うのか?」 http://amba.to/fYlWNv

このブログの作者 奥村さんは、大きく以下のように市場分析を分けて考えています。

①市場を確認
②市場の「内情」を確認する。
③市場分析の「正しさを確認する」
④方向性を確認する
⑤ターゲットを確認する
⑥時流を確認する
⑦情報整理、結論

企画ベースのモノでも、自分の今までの市場分析は①のみで⑦の結論を出すケースが多かったと思います。(今思うと本当にはずかしい)
重要なのはそこから先の②~⑥なんだなぁっと実感している今日この頃です。

そんなレベルの低い話かよって思うかもしれません。
自分でも恥ずかしい話、本当にそう思います。
でも、そんな今の自分の現状を受け入れて、前に進む為にあえて書いています。

ここからここから


かしこまり

2011年3月28日月曜日

軸を作って、ドライブかけろッ!

本日はネット系上場企業の会長さんとランチ打ち合わせ。
大変貴重なお話やアドバイスを色々と頂きました。

そして、夜は2つ年上の社長さんに事業のご相談やプライベートなご相談などなど。
これまた非常に実のあるありがたいお話を頂きました。

本日はたまたま年代は違えど経営者という立場の方々とお話する機会があった訳ですが、お2人から共通して学んだことがあります。

それは「軸」です。

そう、どんなことに対しても「軸」を持つということ。
自分の生き方から、会社の方向性、事業のあり方、営業のあり方、開発の考え方などなど。
あらゆることに「軸」は必要で、この「軸」がないとあれもやるこれもやるとなってしまい、上手くパワーを出すことができない。
「軸」がないと、方向性が定まら無いため、信頼されない。周囲に不安を与えてしまう。

何かを判断する際には、この明確な「軸」を自分の中に作っておくことが重要だということを学びました。
そう、軸を作らなければならないのです!

事業であれば「軸」がないとどうしてもドライブが掛からずに終わってしまう。
つまり、利益が出る前に倒産や、撤退などを余儀なくされてしまうということ。
一方でドライブをかける為にお金を大量に投資する企業もあれば、事業にかける情熱でドライブをかける企業もある。
それらの企業はドライブをかけるための「手段」を用意しており、その「手段」の判断となる軸をちゃんと作っているんですね。

自分は生き方の軸を持っているつもりでしたが、まだまだ甘ちゃんだってことを痛感させられました。
自分の軸を再度見つめなおし、軸をより太いものへとしていきたいと思います。


かしこまり

2011年3月27日日曜日

商売は螺旋エネルギーで成り立っている!


「創って、作って、売る」
これは商売の原則といわれています。

「創る」 ・・・ 企画、開発、市場調査やマーケティングなど、世に商品やサービスを送り出す為の準備、設計の段階。
「作る」 ・・・ 企画した商品であれば製造を。サービスであればサービスを行う為に必要な道具や場所の確保などを行う段階。
「売る」 ・・・ 作った商品、生み出したサービスをお客さんに届ける段階。

ざっとですが、この原則を自分は上記のように捉えています。

事業を立ち上げたり、新しい商品を世に出そうと考えている時は、この三つの工程をごっちゃにして考えてはいけないなと最近つくづく感じています。
しかしながら、それを理解した上で、この三つの工程を最初は小さくても良いので回すことが重要だと言うことにも気付きました。

創る ⇒ 作る ⇒ 売る ⇒ 創るver2 ⇒ 作るver2 ⇒ 売るver2 ⇒ ・・・

こういった形で、少しずつ、少しずつ、サイクルを回して考えた事業を大きくさせていく。
この小さな螺旋を回していくことで、大きな螺旋を作っていく。
この気付きは自分の中で非常に大きな財産です。
たったこれだけの事に気づくのに、自分は半年近く掛かりました。

最初は小さくていいんです。

出来ないことだらけ。

でも、その小さな螺旋を止めずに、少しずつ少しずつ大きくしていく。

そうすることで、少しずつ少しずつ螺旋が大きくなっていく。

そうやって回し続けて、やっとどこかの段階でブレイクスルーするッ!!

でも、ブレイクスルーできないことが多いのも事実。
それは何なのかはまだ自分には分かりませんが、「諦め」が大きいのではないかと思います。
諦めたらそこで止まってしまう。

じゃあ、諦めない為にどうしたらいいのか。
それは信じること何じゃないかと、自分を。
自分の可能性を。

「お前が信じるお前を信じろ!」




かしこまり

2011年3月23日水曜日

リスクヘッジばかりではなくリスクテイクも!

新規事業を開発中ということもあり、
失敗事例を調べたり、とあるサービスが何故成功していないのかを検証することが多い今日この頃。

色々な会社の失敗例や、成功できなかった原因を調べていくと、
予想以上に学びが多いことに気づきました。

ニュースやテレビ番組(ガイアとかカンブリアとか)では日々「成功事例」が取り上げられています。
「売上高うん億円を達成した企業の成功の秘訣は!?」とか「従業員満足度NO1の会社がやっていることとは?」とか。


「何故成功しているのか?」を検証することも大切ですが、
「何故失敗したのか?」を学び、考えることは、事業を創る過程において非常に重要だと感じています。


▼やってみなければわからない。
そもそも新規事業を立ち上げて成功すること自体が極めて稀です。
しかしながら、どんなサービスが成功するかは、企画や事業計画書の段階では分からず、こればっかりはやってみないとわかりません。



例えば、iPhoneとアンドロイド携帯をもし企画書段階で比較判断したら、一見すると開発がしやすく、端末数の拡大も見込めるアンドロイド携帯の方が成功するのではないかと感じるかもしれません。しかしながら、実際に触ってみると操作性やデザイン面でiPhoneは勝っています。
これらは企画段階では見えずらいモノですが、結果的にその点が大きな差となり現段階ではiPhoneの方が成功していると言えるのではないでしょうか。


本当にやってみなければ分からない。


▼何が失敗するのかを知る! 無計画は失敗を計画してる。
やってみなければ分からないんですが、「いやいや、いくらなんでもそれは失敗するでしょ」っていうことをやっている例も結構あるようです。
土地が余っていたから取り合えずホテルを作ったけど、交通の便が悪く、周りに観光スポットも無いためお客さんが集まらないとか。流行っているからフラッシュマーケティングをやってみたけど、大手が参入してきて市場を取られちゃったとか。


確かにやってみることは重要なんですが、色んな失敗事例を知ることで何が失敗するかが見えてきます。
上記の例で言えば、ホテルの件は、事前に周辺環境についてリサーチをしとくべきですし、フラッシュマーケティングに関しては、参入障壁が低く、大手に有利であることを理解した上で事業を実行していくことが必要だったのではないかと思います。


そうやって、「あぁ、こういうことをやると失敗するんだ。」っといったノウハウを蓄積させていくことで、
そのノウハウこそが最大のリスクヘッジになるのではないかと思います。


有名な面白法人カヤックの柳澤さんもブログで失敗について語っています。非常に有益なことが書かれているので、読む価値ありです!
「2010年カヤックが失敗したこと 」http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110131/258742/
 

▼その上でリスクを取る姿勢を!

色んな失敗事例を学んだところで、結局はリスクを0にすることなんてできません。
しかも、結局は冒頭に述べたように「やってみなければわからない」のですから。


大企業によくありがちのようなのですが、リスクヘッジばかりに目が言ってしまってリスクテイクできないことがあるそうです。
失敗が怖くなりすぎて、限りなくリスクが0に近くないと前に進めない病ってことです。
それじゃあ、何も出来ませんよね。
だって「やってみなければわからない」んですから。

ソフトバンクの孫さんは、7割の勝率があればやるべきだと言っています。
つまり、3割の負けるリスクは取るということですね。


自分はまだそこまでの指標を出すことまで出来ていませんが、
まずは孫さんを見習って3割の不確実性まではリスクテイクしていこうと思います。




かしこまり


柳澤 大輔
サンマーク出版
発売日:2010-12-17


2011年3月22日火曜日

忍耐力という名の武器!


「あなたは忍耐力がありますか?」

こう質問されたら自分は真っ先に答えるだろう、「NO!」だと(笑)
それほど、何かを耐え忍ぶことは非常に辛く、誰もが嫌になり逃げ出したくなることだと思う。

「こんなの自分には売れるわけ無い」と思って辞めたにも関わらず、一方で同じ事を感じつつも続けて行動していく中でトップセールスマンになった人がいる。
「会社の経営がヤバそうだ。自分も次の身の振り方を考えよう」と思って転職した矢先に、前の会社の業績が向上した人も在る。
もちろん、世の中そんな良いことばかりではないと思うが、辛いときでもその先を見据えて耐え忍んだ先にこそ、見える世界というのが「ある」ということを、今日身に沁みて実感した。
文章では表せないくらい実感した。


偉大な経営者 稲盛和夫さんの名言でこんな言葉がある。
「成功する人と、そうでない人の差は紙一重だ。成功しない人に熱意がないわけではない。違いは、粘り強さと忍耐力だ。失敗する人は、壁に行き当たったときに、体裁のいい口実を見つけて努力をやめてしまう。」


これは体験した人だけがわかることかもしれないが、今日、自分はちょっとだけこの稲盛さんの言葉を体験することが出来たような気がした。
自分はまだまだこれからですが、事業の継続や会社の経営において、この粘り強さと忍耐力って本当に重要なんだとひしひしと感じました。

新規の事業や事業経営で考えても、誰もが思いつかないようなアイデアとか、資金力というのも確かに大切ではありますが、それよりも・・・いや在る意味それ以上にこの「忍耐力」が重要なのではないかと個人的には感じました。

資金繰りや後継者問題など、問題は様々ですが、世の中には色々な理由で耐え忍ぶことができない事業や会社が本当に多い。
そのことからも耐え忍ぶことの重要性を感じて頂けるのではないでしょうか。

しかし、無意味なモノ無価値なものを耐え忍んでも仕方ありません。
耐え忍ぶ価値があるのかどうかを判断することが非常に重要です。
その為には、取り合えず期限を決めてやってみることが1つだと思います。
そして、期限を切ったからにはその間の目標を設定して、何が何でも目標達成に向けてやりきる。
そうすることで見えてくるものがきっとある。
そこまでやって、価値を見出せなければ耐え忍ぶ価値がないことなんだと思います。

一度でもこの耐え忍んだ経験があれば、それが自分の人生において実績となり、その実績が自信に繋がります。
「忍耐」という名の自信。それはいつの時代を生きるにしても、人生において強力な武器になるのではないでしょうか。


最後に、漫画ARMSより名言を。
「人の足を止めるのは絶望ではなく諦観(あきらめ)、人の足を進めるのは希望ではなく意思」
「ヒトは絶望するから 足を止めるんじゃない。絶望から這い上がるのを "諦めて"しまったから 足を止めるんだ。
ヒトは希望があるから 前に進むんじゃない。希望を探そうという "意志"で前に進むんだ。」


そう、自分の足を前に進めるのは自分の意思なんですよね。
足を止めない為にも、諦めない忍耐力を持ちたいですね。




かしこまり

2011年3月21日月曜日

WEB本棚サービスの今後について考えてみた


WEB本棚サービスを最近になってようやく本格的に使い始めた。

WEB本棚サービスは、名前の通りWEB上で自分が読んだ本を登録できるサービス。
読んだ本をジャンルや読了時期ごとに整理し、メモやコメントをつけて「蔵書管理ツール」として使ったり、自分の読書スタイルと趣味嗜好の近い人を探し、レビューをチェックしたり、自分のレビューにコメントを貰ったりして「人を通して本を探したり、本を通じてコミュニケーションがとれるツール」。

そんなWEB本棚サービスですが、既に多くのサイトが立ち上がっています。どのサイトも2008年ごろから運営をしているようで、これからが勝負といった印象。

各種WEB本棚サービスの比較はこちら
Web本棚サービス比較(http://life.goat10.com/2010/02/20100228_01.php
WEB本棚サービス 5つ比較 (http://toosato.blog63.fc2.com/blog-entry-196.html


いくつもあるサービスの中から自分はブクログ読書メーターを使い始めました。
ブクログは主に書籍を、読書メーターは漫画の管理で使っています。
何故分けているかと言うと最初にブクログを使い始めたのですが、登録をし始めると漫画の量が多くなりすぎてしまう為、登録をすることを懸念し、別サービスを探した為。
でも、読書メーターを使い始めたら本棚を分けられる様なのでだったら最初から読書メーターにすればよかったかなってちょっと思ったりしています。
使い勝手に関してはどちらのサービスもいい感じに使いやすいです。

しかし、今回はそんなサイトの比較をするのではなく、そもそもこの「WEB本棚サービス」について、個人的な感想と見解を書きたいと思います。


▼利用価値あり!読書が楽しくなる!
実際にWEB本棚サービスを使ってみて変わったことは、使う前と比べて明らかに「読書が楽しくなった」ことです。かなり抽象的な表現かもしれませんが、これが自分にとって何より大きかった。

よく、買った本をそのまま読まずに放置してあることって結構あると思います。自分は未だにそうです。それがWEB本棚サービスを使って解消された訳ではないのですが、WEB本棚に登録することで読んでない本を意識することができ、その結果買っても読まない本の冊数はかなり減りました。自分の場合はですが。

また、WEB本棚に登録してあることによって、以前に比べて人に本を薦めやすくなりました。
WEB本棚に登録してあれば会話に出てきた時に直ぐに相手に表紙を見せてあげることができます。また、相手はそのまま本のレビューも見ることができる。
何も見せないで本を薦めるのと、ちゃんと表紙を見せてあげることでは相手にとっても印象が違います。別に押し売りしてるわけじゃないんですけど(笑)、良いなって思ったものは薦めたくなるんですよね。自分は少なくてもWEB本棚を活用して数十人の人に読んだ本を薦めました。

リアルでの本のレビューを伝えやすくなった他に、facebookやtwitterなど、WEB上でも自分が読んだ本のことを発信しやすくなりました。
ブログなどにも貼り付けやすいし、自分のレビューを人に見てもらい、それに対してコメントを貰うという楽しさが出てきました。

以上の様に色んな理由がありますが、結果的に本当に「読書が楽しくなった」。
それはきっと色々な人と自分の読書を共有できるからだと思います。
twitterを活用したソーシャルリーディングが話題だったり、少人数で集まって本を読む読書会が少しずつ流行り始めた背景には「読書という本来一人で行うものを人と共有したい」と思う人が増えてきたからではないかと思うのです。



▼収益性が課題。でも、ライフスタイルとして定着していくのではないか
今までと違いこれからの社会は「評価経済」になると言われています。
自分の行動を人から評価して貰う。そして、人を評価することで経済活動か成り立つ。
facebookのいいねボタンは正にその象徴ですね。自分のコメントや写真などに対して評価を貰うことで、その評価=自分への評価と感じ、人は人から認められていることを実感します。そして、人から評価を得ることが嬉しくなり、人に対しても評価をする様になり、それらの評価が経済を作っていく。

世界的なソーシャルメディアの台頭や、モノがあふれ物質的な豊かさの先を求めている現代人を見ていると、評価経済の考え方は今後の時代のキーファクターになるのではないかと個人的に考えています。
WEB本棚サービスは正にこの評価経済の軸に沿ったサービスでもある為、今後益々活性化してくるのではないかと思います。


しかしながら、WEB本棚サービスは収益的にはまだ成り立っていないサービスなのではないかと思われます。
大手のブクログを運営する

のIR情報を見ると、ブクログ単体で収益を上げるというよりは、姉妹サイトのパブーという電子書籍の販売サイトで収益を上げようと考えていることが推測できます。ブクログ単体の売上等はIR情報には記載がありませんが、本業のサーバー穂スティング事業などに比べると微々たる数字なのだと思います。これからはブクログ読者をどのように増やし、電子書籍の売上を上げるかが課題だと思います。と同時に、電子書籍のコンテンツの充実も課題だと思いますが。


た、読書メーターに至っては書籍の直販はしておらず、Amazonのアフェリエイトや広告収入が収益の柱だと思われます。読書メーターの会員数は明らかではありませんが、2009年11月時点で3万人を突破したとの情報があります(不確定情報)。現時点で5万人超くらいでしょうか。

そこからの広告収入等を考えると、年間で億には達していないのではないかと思われ、事業として見るとまだまだ厳しい状況であると思います。

しかしながら、読書メーターは個人(もしくはかなり少人数)で運営しているようなので、それぐらいの収益でもやっていけるのかもしれませんが・・・。


収益面以外にどちらのサービスにも言えることは、レビューがまだまだ少ないこと。
特にブクログは本のレビューを書いている人が少なく、また書いてあっても感想を一言程度のものが多いのが残念なところです。

色々書きましたが、この読書スタイルは今後広がっていくと思っています。
なぜなら前述したとおり、人は人と読書の感想や情報を共有をしあいたいからです。評価しあいたいからです。
ロケーションサービスが注目されていますが、日本人は昔から読書習慣があることを考えると、このWEB本棚サービスのブレイクの方が早いのではないかと勝手に予測しています。

良いものは時代が証明してくれると誰かが言っていましたが、WEB本棚サービスは時代が証明してくれることを祈っています。


かしこまり

2011年3月20日日曜日

自分流の情報収集手段 ~ 三種の神器「twitter」編 ~



自分流情報収集手段の最後は「twitter」について。

かなりメジャーになり、社会現象まで巻き起こしているtwitter。
このtwitterを活用して情報収集している方は「かなり」多いんじゃないかと思います。
その為、色々な有識者の方がtwitter活用法を公開してます。

一般的なtwitterの活用方法は @maikatan さんが分かりやすくブログにまとめているので、こちらをご参考頂ければと思います。
初心者の為のtwitterをもっと楽しく活用する方法まとめ  はてなこわい><http://d.hatena.ne.jp/taan/20100611/p1 )

色んな人たちがtwitterを使って情報収集をしている中、「自分の情報収集手段の整理」と「他の人の情報収集手段を少しでも知りたい」という思いで書きます。


▼twitterではリストをフル活用した情報収集
結構タイムラインのみでフォロワーのツイートをチェックし、情報を得ている人が多い印象があります。フォロワー数を絞り(~100くらい)その人たちのツイートを追っかけると言うもの。

フォロワーさん達のツイート全てに目が行き届くので、情報も深くなり、管理も楽です。
しかし、自分は情報ジャンル別にリストを作成して情報収集をしつつ、タイムラインで情報を追っかけるというtwitterの使い方をしています。

リストを活用していない人もいるなかで、自分がtwitterのリストを活用する理由はく2つです。
①フォローしたい人が多すぎて、どの人からどんな情報を得るか取捨選択するノウハウが無かった
②大量の情報を得たい!(大量行動の法則)

でした。
フォロワーだけを追っかけるのと違い、リストだけを追っかけると情報がタコツボ化しやすいので、タイムラインもかなり見るようにしています。


で、どんな風にリストを活用しているかというと、大きく5つのグループに分けています。
①「ジャーナリスト」
②「経営者・創業者」
③「スタートアップの経営陣」
④「漫画家」
⑤「友人・知人」
特に①・②のリストは結構頻繁にチェックします。ジャーナリストの方々が、各紙、各局のニュースに対して、どんな見解でツイートしているのか。各業界の情報提供・収集のプロであるジャーナリストの視座に触れることは重要だと思っています。

経営者リストは、孫さん、成毛さん、出井さんなど、長年経営者として活躍されている方々のリスト。プロ経営者の視座に触れるために使ってます。年が離れた方々の情報は普段意識しないと得られないモノなので、twitterには大変感謝してます。
③・④・⑤は仕事と趣味的な意味合いで使ってますね。

どんな人たちをフォローしているか知りたい方は、自分のtwitter list( @seri_jp ) を見ていただければと思います。


▼自分流の情報収集手段を習慣化しよう!
自分はこれらのtwitterリストを毎朝チェックしてます。
twitterやってる人はみんな朝起きたらtwitterのタイムラインをチェックしていると思いますが、自分の場合はリストの方々は必ずチェックしています。休日等問わず。
twitterは本当に「手軽」なので助かってます。
自分の様な継続性がない人間でも続けられるほどの手軽さ。素晴らしすぎます。

自分の情報収集の流れとして、
朝起きてから、
twitterでリスト、タイムラインのチェック

iPhoneアプリ 新たにす( http://allatanys.jp/ ) で日経・朝日・読売の紙面チェック

メルマガチェック

RSSリーダーチェック

活動し始めてからは、各種情報手段を併用してチェックといった形です。


色々と書いてきましたが、このような方法で自分の場合は「RSS」「メルマガ」「twitter」を情報収集の手段として活用しています。現時点では。
使い始めて強く感じたことは、
人によって手段はバラバラだと思いますが、どんな情報収集手段でも続けることが一番重要だということです。
自分の場合は自然とそうなっていきましたが、日々続けることで少しずつ自分の中で情報が蓄積されていくのが実感としてあります。それが楽しいし、実になっていると感じています。
それもこれも結局は続けてこれたから。
続けなければ意味がないんだなぁってつくづく感じます。

そして、知識や知恵、アイディアっていうのは大量の情報の中からの組み合わせで生まれるものですから、元となる材料(情報)を自分なりの方法で収集する手段を持っている人はいつの時代も強いんだと思います。


かしこまり


2011年3月18日金曜日

自分流の情報収集手段 ~ 三種の神器「メルマガ」編 ~

昨日に引き続き、今日も自分の情報収集手段についてお話します。
今日はメルマガについて。


知らず知らずのうちにメルマガに登録されていたケースって結構あるんじゃないでしょうか。
そして、大量のメルマガがドンドン来て(楽天とか)受信ボックスがいっぱいになり、
「もうメルマガなんてやだー!ムキー(●≧四≦)┘ムキー」ってなった経験ないでしょうか?
自分はあります。
もうメルマガなんてコリゴリだって何度思ったことか・・・。

しかししかし、そんな問題を解決してくれたのがGoogleさんでした。
やっぱGoogle凄いです。
素晴らしいですGoogle。
自分のGoogleのgmailを活用した、メルマガ管理方法をお話します。


▼ラベルを使って大量登録
gmailのラベル機能(詳しくはこちら http://casestudy.master-apps.jp/gmail/gmail-labe.html)は既にご存知の方も多いと思います。
が、恥ずかしいお話ですが自分はgmailを使い始めてから2年近くラベル機能とアーカイブ機能を全く知りませんでした。というか使ってなかったです。


これが使い始めたらもの凄く便利!
いらないメルマガとかもラベルに分けて受信箱に表示させないようにすればいいだけ。
メルマガをたくさん登録しても整理整頓もしやすいし、本当ネ申です。


自分がどんな感じでラベル分けしてるかというとこんな感じです。
自分は頭に番号をつけて重要度を分けてる感じです。
赤文字で常に表示と書いてある所を日々チェックし、非表示のものについては暇なときに流し見する程度。まるで、農村地帯のトラクターに隠してあるDISCをたまに見に来るプッチ神父のように・・・。


ラベル+メール自動振り分け設定をする際は、出来る限り受信トレイに表示させないように自分はしています。
そうすると、受信トレイにくるメールは必然的に誰かとのやり取りのメールになるため、「メルマガが多すぎて見過ごしてしまった」なーんてことがなくなります。
メインで使っていて登録が多いのがBizメルマガ(企業)、Bizメルマガ(個人)のラベルでそれぞれ数十のメルマガを登録してます。


gmailのラベルの「使い方」を記載しているサイトは多いけど、実際に「その人自身がどんなラベルの使い方」をしているのか載っているサイトが見当たりませんでした。
(こことか少し乗ってるけどいまいちな感じ http://journal.mycom.co.jp/column/lifehack/015/index.html

そこまでオープンにしている人はあまりいないのかもしれませんが、個人的にはかなり気になる所。
NAVERとかはてなで、「著名人のgmailラベル機能まとめ」を作ってくれたら面白いと思うんだけどな。


▼見るのはiPhoneで
ラベルに登録した各種メルマガは、自分の場合はiPhoneとPCで見る比率が半々くらいです。
ほんの少しの時間ひまな時はtwitterで情報を集めるのですが、5~10分くらいひまな時間が出来たときは、このgmailのラベル機能を活用しメルマガを読んでます。
特に、自分は地下鉄通勤なので、電波の入らない地下ではメルマガによる情報のインプットは大変重宝しています。
メルマガもスマートフォンだと、ちょっとした電子書籍みたいな感じで読みやすいです。


最近は有料メルマガもはまっていて、色々とチェックしています。
「これは面白い」っていうような有料メルマガ、普通のメルマガもあったら是非教えて欲しいですね。




かしこまり

2011年3月17日木曜日

自分流の情報収集手段 ~ 三種の神器「RSS」編 ~

「できる人はみんな自分独自の情報収集手段を持っている!!」



そんなことを何となく聞いたり、気になったりしたことはないだろうか。


例えば、テレビ等でお馴染みの池上彰さんの新聞スクラップによる情報収集は有名ですよね。新聞スクラップは結構色々な方がやっていると聞きます。
サイバーエージェーントのCEO藤田さんは、インターネットの情報収集の他に新聞を日経4紙、「朝日新聞」「日刊スポーツ」の合計6紙を毎朝読んでいるとか。
藤田さんはネットでも情報収集が出来る中で、あえて新聞を読んでいるのは「自分にとって興味の無いニュースを読むため」と言っています。新聞は色々なニュースが目に入りやすいので、ネットと違って自分の興味が無いニュースも目に入って気安いと考えているんだそうです。やっぱり、藤田さんレベルになると違いますねぇ。
昨日、自分の勤め先の社長ともこの話をしたのですが、うちの社長も新聞5紙(日経3紙、朝日、読売)を毎朝読んでいるそうです。

そう、「志の高い人」や「できる人」はみんな独自の情報収集手段を持っているんです!
(抽象的な表現ですいません。語彙力無くて申し訳ない。)

自分の周りにも「何でこの人こんなに色々詳しいんだッ!?」って感じる人が結構います。
そういった人に限って「新聞読んでるだけだよ」とか、「朝、出社前にニュースとか見て情報収集してるだけかな」とか言われるのですが、実際にどんなことをやっているのか全くわからない。

「みんなどんな情報収集手段を持っているのだろうか?」
「どんな風に情報収集をしているのだろうか?」
って、ちょっと気になったので、まずは自分の情報収集手段を整理しようと思い、書き出してみた。
読んでくれた人の参考にちょっとでもなればいいなって思いと、みんなの具体的な情報収集手段を少しでも知れたらいいなって思って書きました。


▼「新聞+書籍」の情報収集から「Web(RSS、ブログ、メルマガ、twitter)+書籍」へ
自分も昔は先輩方を見習って毎朝日経新聞を読んでました。それが一番最初の情報収集の習慣であり、手段だったと思います。その他は先輩達や友人のオススメの本と自分の気になった本を読んでいるくらい。ネットでも情報収集をしていましたが、何となーくなゆるい感じでやってました。
しかし、引越しをして電車通勤の仕方が変わってくると、新聞を読むのがストレスになってきた為、社会人2年目の後半くらいから新聞を取るのを辞め、ネットの情報収集に移行しました。

色々なニュースサイトやブログを読み、気になったものをチェックする日々。
この流れを2年くらい粛々とやってきた結果、
ネットでの情報収集手段として自分の中で定着したのは、
「twitter」、「メルマガ」、「RSS」の三つをメインに、コンテンツを追加・改善していく方法でした。
まさに俺的情報収集の三種の神器(笑)
本を読むのは相変わらずで、やっぱり基準は人からのオススメ本ですが、本を読む情報源も上記の三種の神器から得ています。


▼Google様様。RSSリーダーの使用例
最初に断っておきますが、先にあげたような凄い方々ではなく自分みたいなパンピーな人間の使い方なので、あくまで参考程度にして頂ければと思います。
自分はRSSリーダーはGoogleリーダーを使ってます。理由はメールがGmailだから。あとGoogle Loveだからです。
んで、実際のRSSリーダーの登録の仕方はこんな感じです。




















大体、各フォルダごとに5~15くらいのサイトを登録して、毎日ちまちまとチェックしている感じです。一番上の「毎日」ってフォルダに登録してあるサイトを朝パソコンを開いたらチェックするようにしてます。(毎日フォルダには、WIRED VISIONとかMarkezineとかTechCrunch等を登録してます)
後のフォルダは、帰ってきてからとか、移動中とかにチェックする感じですね。
大手の新聞とか雑誌系のウェブメディア(ダイヤモンドとかBiz誠など)はRSSではなくメルマガをメインで読んでます。その理由はiPhoneで読みやすいから。メルマガって電子書籍チックにiPhonde読めるから読みやすいんですよね、個人的に。

自分がRSSリーダーに登録する基準としては、
①iPhoneで記事が読みづらいサイト。もしくは魅力が半減するサイト(flash多様してるとか動画が多いとか)。
②ブログ
の二つ。
最近は特にブログの情報管理をメインに使ってます。
アルファブロガーや個人ブロガーの方々の更新情報はtwitterでもいいのですが、タイムライン上では見逃しやすいので自分はRSSがメインになってますね。

書き出したら結構長くなりそうだったので、他の手段についてはまた明日書きます。


かしこまり

2011年3月15日火曜日

失敗から学ぶとはこういうことか




自分がベンチャーやビジネスに興味を持ったきっかけである、
板倉 雄一郎さん(http://www.yuichiro-itakura.com/)という方がいます。
今は無きハイパーネットという会社の社長だった方なのですが、会社は倒産してしまい板倉さんは個人で40億近くもの負債を負う失敗をしています。
そこまでの負債を負ったにも関わらず、現在も活躍されているその姿は、感銘を受けると同時に、学ぶことが多いです。


そんな板倉さんの2001年~2002年まで連載されていたエッセイ「懲りないくん」を読むのが最近のマイブーム(笑)
自分がまだ高校生だった頃のベンチャー業界がどのようなモノだったのか書かれていて非常に面白いです。あと、女性周りのお話とか(笑)
板倉さんのエッセイは実がありつつ笑いあり?なエッセイで、「懲りないくん」以外のエッセイも本当に楽しませて頂いています。


しかし、そんな風に今まで以上に板倉さんという人物を知るにつれて、「失敗」について深く考えるようになりました。


▼何を失敗と捉えるかは自分次第。でも失敗の事実は事実として捉える。
自分は人生においてまだ大きな失敗はしていないと思っています。


良くも悪くもですが。

あえて上げるとすれば、自分が新卒で入社した会社は創業3年目にして債務超過に陥ったということでしょうか。
しかし、そこでの経験は本当に貴重な経験をさせて頂いたと思っておりますし、自分の人生にとって大きな財産になったと確信しています。
その会社を選んだこと、そこでの勤務を選択したことについては全く後悔はありません。
しかしながら、そこまで自分の中で整理されてしまっていた為に「失敗」という事実に少し霧がかかってしまっていたように今では感じます。


債務超過に陥った事実は、会社経営において紛れも無く「失敗」です。


自分がどう感じるかどうかは別として、その事実はしっかりと受け入れなければいけないのだと今だからこそ身にしみて分かります。


▼失敗後に失敗の本質を見抜く技術
よく「失敗したらめげずに直ぐに次の行動をしろ!」と仰る人がいるようです。
確かにそれもあるとは思いますが、しかしながらそれだと失敗の本質を見誤る可能性が高いのではないかと思います。
板倉さんも「何かにチャレンジして失敗した時、その後すぐに行動するのではなく、失敗の本質を見抜く時間が必要だ。」と、仰っています。
 それは何故かというと、失敗の本質を見極めないと同じ失敗を繰り返すから。 


「失敗から何も学ばない」と言われてしまう人達が稀にいますが(失礼ながら自分の周りにもいります)、そういった人たちはこの「失敗の本質を見抜く」ことをしていないのではないでしょうか。
あたかも失敗の原因を理解した気になっていても、実はそれが本質ではなかったりします。


例えば、離職者が多い企業で、経営陣が離職者が多い本質的原因を見抜いている企業はかなり少数なのではないかと思います。
自分のお客様でも、離職の原因(失敗)について本気で考え、その失敗の本質を見極めることに2年以上費やした会社があります(もちろんその間に色々な試行錯誤をされていました)。
これは極端な例かもしれませんが、失敗の本質を見抜く為にはある程度の時間が必要だということは間違いないと思います。


失敗したら、
「感情は抜きにして失敗の事実を受け止めること」
そして
「失敗の本質を見抜こうとすること(時間がかかってもいいから)」
この二つさえ実行できれば、きっと失敗の本質に辿り着ける。
失敗の本質に辿り着いてこそ、それこそが本当の意味で失敗から学ぶということなのではないかと思います。


今は無き、自分が勤めていた会社が失敗した本質的原因。
それについての自分の見解は、あえてここでは書きません。
今度、元社長と話す機会があったら聞いてみようかと思います(笑)


PS.板倉さんは、あの有名な堀江さんがモデルケースとした方です。板倉さんの歴史を学ぶと、今の堀江さんの成功がどのような戦略の上に成り立っているのか良く分かり面白いですよ。


かしこまり

佐々木さんの「キュレーションの時代」を読んで道が拓けた

ここ最近、個人的に勝手に尊敬し崇拝しているITジャーナリストの佐々木俊尚さん(http://www.pressa.jp/)という方がいます。


前々から佐々木さんのことは知っていて記事やtwitterはチェックしていたのですが、自分の中で佐々木さんを神にまで押し上げたきっかけが、「キュレーションの時代」を読んだことでした。


【個人的感想】
21世紀の情報社会について、今までの時代との相違点を分かりやすく解説すると共に、今後の情報社会の「本質的」な部分について言及している。この「本質」を捉えていないが故に、上手く行かなかった事例についても書かれている。
そして、数ある情報系・Web系の書籍の中でも、この「本質」についてここまで的確に捉えて書かれている本は無いのではないでしょうか。
技術革新がめまぐるしいスピードで起き、次々と新しいサービスが生まれるIT業界において、「原理原則」を教えてくれる良書です。


是非ご一読を。


きっと新しい世界が広がります。


▼自分で体験、実行、そして本質へ
佐々木さんに感銘を受けた事としては、
実際に自身で様々なITツールやデバイスを活用し、そこで得た体験を元に文章を書いていること。
そして、それが物事の本質」を的確に伝えているから素晴らしい。


この本の中でも書かれていることなのですが、実際に利用し、体験したことについてただ感想やコメントを述べるのではなく、そこに佐々木さん本人が感じた「視座」を入れることで新しい価値が加わると。
佐々木さんの「視座」はまさに本質を捉えていると感じ、個人的にはその「視座」に大ファンになりました。


視座とは、どのような位置と方角と「価値観」によってものごとを見るかという、そのわくぐみのこと。
視点は位置と方角によってものごとを見ること。
視点に人の感情、価値観が加わることで「視座」となる。
そして、この「視座」を提供する人をキュレーターと呼び、キュレーターが行う「視座の提供」のことをキュレーションと定義しています。(本文より抜粋)


最近至る所でキュレーションという言葉を耳にしますが、ここまで分かりやすく腹に落ちる説明をしてくれたのは自分にとっては佐々木さんでした。
何故ここまで腹に落ちて理解できたのかといえば、やはり前述したように佐々木さん自身が実際に体験し、自身がキュレーターとして色々な形で視座の提供(キュレーション)を行ってきたからではないかと思います。
実際に利用・体験までしている人は多いですが、その先の視座の提供までしている人は中々いないのではないかと思います。もう脱帽モノです。


▼キュレーションは昔からある
キュレーションは何も新しいことではなく、実は前からみんなが経験していることです。
例えば、「この本はアマゾンの評価は低いけど、俺の仕事にはかなり役立ったよ。例えば・・・」何て話を会社の先輩からされたら、本屋の定員さんに薦められるより買う可能性が高いのではないでしょうか。
これは単なる口コミ効果ではなく、その先輩が経験した実体験を元に語られているからこそ、その本に対する他には無い価値観がそこに加わり、買ってしまうのだと思います。
「あれいいよ」っというような口コミではなく、「何故いいと思ったのか」をしっかりと語る人って結構いると思うんですよね。語れる時点でその人は既にキュレーターなんだと思います。



好きこそ物の上手なれ
物が売れない時代と言われているのは、人々がモノを買う判断軸が変わったから。
売れなくなっている訳ではなく、モノを買う際の「判断基準」が変わって、そこに対して従来のやり方では通用しなくなったから売れなくなったとみんな感じているんですね。
本の中でも記載されていますが、人々がこれから何かを買う際の判断軸は、このキュレーションが軸になると佐々木さんは推測しています。
今まではマスコミが作り上げてきたキュレーションを、これからは様々なキュレーターが変わりに担う次代になるのだと。


じゃあ、そのキュレーターとはどんな人なのか。
ここからは個人的な見解になるのですが、それは「好きを突き詰めた人」何じゃないかと思います。
以前ご紹介したゲイリー・ヴェイナーチャックさんも同じ事を書籍の中でおっしゃっていました。
何か1つのことを好きで好きで・・・それを突き詰めたからこそ、他人と同じ位置や方角でモノを見たとしても
、「他の人が感じられないような価値観」をプラスして人に提供することができる。
「他の人が感じられないような価値観」こそが、これからの時代、他と大きく違う価値となり、その人をキュレーターとして確立するための武器になるんじゃないかと思います。


ますます、好きなことを突き詰めていくことに確信が持てた本でした。
また、1つ道が拓けた感覚です。


そんな佐々木さんの有料メルマガが、今週号のみfacebookで無料で公開されています。
読む価値ありです。


かしこまり

2011年3月11日金曜日

ベンチャーの定義


もう3月も中旬。
就職活動が本格化している時期ですね。

たまたま、自社の新卒採用に少し関わらせて頂いているのですが、
「人を雇う。採用する。」ということについて、今まで以上に自分の中で色々な気付きや学びがありました。

そんな中で以前から常々考えていることなのですが、
「ベンチャーの定義」って何だ?って、ずっと自分の中で疑問としてあります。

会社の従業員規模でベンチャーかそうでないかを定義するなら、
何人くらいまでがベンチャーで、何人以上からがそうではないのだろうか?

売上高でベンチャーかそうでないかを定義するなら、
売上高をいくら超えたら大手になれるのか??
もしくは利益率なのか!?

ちょっと考えてみました。


ベンチャー = 「新技術と高度な知識を持って創造的・革新的な経営をしている企業」 
wikipediaでベンチャーと調べてみると、
「ベンチャー とは、ベンチャー企業、ベンチャービジネスの略であり、新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。」
となっています。

なるほど、確かに確かに。

でも、「新技術や高度な知識を軸に」って部分で考えると、新技術や高度な知識を有していない小さい会社って結構あって、そういった会社でもベンチャー企業と呼ばれていたり、自分たちで言っていたりする。
一方の「大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業」これはどうだろうか?
社員満足度全国NO1の会社「ECstdio」(http://www.ecstudio.jp/)とか、営利法人ではないけれども、病児保育で有名なNPO法人フローレンス(http://www.florence.or.jp/)何かはこの点がかなり強いベンチャーなのではないだろうか。
両方を兼ねそろえているベンチャーといえば、「Foursquare」(http://ja.foursquare.com/)がまさにwikiの定義を満たすベンチャー企業なのではないかと思いました。

そう、この定義を満たして初めてベンチャー企業なんですよね。
創造的・革新的な経営と、新技術と高度な知識が無いとベンチャーとは言えないのかもしれません。
物理的にベンチャーと言うのは簡単ですが、定義から外れてしまっていたら本質的な部分でベンチャーでは無いのかなって思うのです。

採用で色々な人にお会いさせて頂くのですが、学生は「ベンチャーの方が大手で出来ない経験ができると思うのでベンチャーを希望しています」と言う人がいる。
企業側が「うちはベンチャー企業なので、大手では出来ないような経験ができます」って言っている人もいたりします。

でもそこって本質じゃない。

言葉でごまかしてる感じがするんですよね。

自分の矜持になってしまいますが、本質的な部分で違うのであればベンチャーと名乗りたくはないです。


▼ディー・エヌ・エーの南場さんのベンチャーの定義
あのモバゲーで有名な株式会社ディー・エヌ・エーの南場社長が、何かのインタビューでおっしゃっていたベンチャーの定義があります。

「大企業とベンチャー企業を分ける境界線は、会社の規模ではありません。従業員一人ひとりに与えられた役割や責任感の大きさ、そして仕事のやりがいの大きさです。
大企業でも従業員一人ひとりに与えられる役割や責任が大きければ、それはベンチャー企業である。うちの会社がどんなに大きくなってもベンチャーであり続けたいと思っています。」
と、仰っていました。

自分的は、南場さんのこの概念が結構腹に落ちてます。
ベンチャーの定義は
従業員一人ひとりに与えられる役割や責任の大きさで判断する。
一人ひとりの役割や責任が小さければ大企業、大きければベンチャーである、と。

役職や役割には大きな責任が伴う

しかし、役職や役割は人を成長させる

だから、ベンチャー気質の人たちはそうでない人たちに比べて成長するのではないでしょうか。


新技術と高度な知識を持って創造的・革新的な経営をしていて、そこで働く従業員に与えられる役割・責任・やりがいが大きい企業がベンチャー企業なんでしょうね。


1年に1回はベンチャーについて考えるようにしよう。
自分がベンチャーであり続ける為に。


かしこまり

2011年3月10日木曜日

アプリのジャンプSQとモーニング・ツーは何故こんなに差が出たのか

App Storeでは色々な漫画アプリが売られています。
昔の漫画のアプリ版からオリジナル漫画アプリまで色々。
ちょっとググッたら、漫画アプリ大賞(http://spoma.jp/first_website/manga_apps_gp/)なんていうコンテストもあるようです。

電子書籍だ何だと言われ、不況の出版業界の希望の星の様に一時は期待されていた電子書籍ですが、アプリでの電子書籍販売は現時点では結構大変みたいです。
それを裏付けたのが、モーニング編集部が明かした以下の事実!

「売れてなさすぎ! モーニング・ツーAndroid版のDL数たったの20部」http://rocketnews24.com/?p=76506

このツイートが話題になった後は、微増ではありますが
41号 18部 → 37部
42号 20部 → 127部
と売上部数が伸びたことをtwitter公式アカウントで発表しています。












しかし、つい先ほどジャンプSQ編集部公式twitterからこんな発表がありました。














なんと、3万ダウンロード!!
モーニングツーのアプリが127部(売れてないことを公開した後)に対して、ジャンプSQは数千倍近い販売をしている計算。

この圧倒的な違いは何なのかだろう?


自分は両方の雑誌アプリをダウンロードして読んでみました。

結論から言うとここまで二つの雑誌の販売数に差が付いたのは、
①両雑誌のApp Storeでの販売スタイルの違い

②モーニングツーは販売数を公表しているのに対して、ジャンプSQはダウンロード数で公表している。

この二つが両誌の数字に大きな差を生む原因なのではないかと思いました。


▼結局使いやすいかどうか。
モーニングツーは、漫画を読むまでが正直言ってかなり面倒くさいです。
まず、モーニングツーの専用アプリが在るわけではない為、「VoyagerBooks」という専門の電子書籍ビューアをダウンロードする必要が在ります。
これがかなり評価が悪い。実際使ってみても確かにいまいちな出来栄え。
さらにそのVoyagerBooksの中からモーニングツーを探し、いざダウンロードをしようかと思うと、待ってましたと言わんばかりに個人情報の入力画面。
やっと個人情報が入力し終わったかと思うと、続いてクレジットカードの入力画面。
これらの工程を経て、初めてダウンロードに移れます。
そして、ダウンロード後にやっと漫画を読むことが出来るのがモーニングツーなのです。

一方のジャンプSQは、専用アプリが存在しているため、アイコンをパッと見て分かりやすい。
アプリをダウンロードすると2010年に発売された過去のものを無料で読むことができる。
最新号が欲しい場合はそのまま購入できる形だ。
しかも、購入に関しては既に登録して在るAppleのパスワードを入力すればいいだけだ。
モーニングツーと比べて、この使いやすさはかなり大きい!

紙媒体で発行していたときは、ユーザビリティーを考える必要は無いに等しかったのだろう。
だって、紙をめくることに説明が必要な人は殆どいないだろうから。
しかし、いくらiPadやスマートフォンが直感的に触って操作の出来るデバイスだからといって、紙の究極のシンプルさに比べたらどう考えたって使いずらい。
それを理解した上で、ユーザビリティーを考えてアプリ販売をしているかどうかが、今回の圧倒的なダウンロード数の違いになったのではないか。


▼比べている数字が違う
ジャンプSQの発行部数は454,546部(2007年10月1日 - 2008年9月30日 日本雑誌協会調べ)。
それに対して、モーニング・ツーの発行部数は約5万部と言われているようです。
そもそもの雑誌の発行部数に10倍近く開きがある為、知名度の点で言ってもジャンプSQの方が上だったと見てよいのではないかと思います。

また、今回ジャンプSQが発表したのはダウンロード数であって発行部数ではありません。
これはどういうことかというと、ジャンプSQはアプリのダウンロード数を公表しているのであって、そこから有料で販売した部数を公表している訳ではないということです。
ダウンロードしたけど、有料版を買っていないという人は結構な数いると思われます。
フリーミアムを狙ったんでしょう。当たり前ですが。

一方のモーニング・ツーが発表したのは発行部数であって、VoyagerBooksのアプリダウンロード数ではないのです。(そもそもVoyagerBooksは別会社のアプリだし・・・)

しかし、仮にジャンプSQアプリをダウンロードした内の0.1割の人が有料で雑誌を購入していたと仮定しても300人は雑誌を買っていることになるので、発行部数で比較をしたとしてもジャンプSQの方がモーニング・ツーよりは上だと思われます。


色々書きましたが結局は「マーケティングの差」なんじゃないかと思いました。
ユーザーが使うことを考えて作っているのかどうか。
電子端末で漫画を読もうと考えている人は、みんな「手軽さ」を求めているんです。
それが本質だと思います。
でも、出版社がそこを理解せずに面倒くさい手順を踏まないと読めない仕組みで出してしまうと、「じゃあ紙で読めばいいじゃん。だったら捨てるの面倒だし買わない」とか、「違法でUPしてあるPDFファイルの方が手軽だな」って考えてしまうのがユーザーの心理だと思います。

逆にちゃんとマーケティングをして販売すれば、数字は伸びるはずです。
断っておきますが、僕はモーニング・ツーは好きです。
使いずらいけどVoyagerBooksを使ってこれからも購読するでしょう。
でも一般ユーザーはそうではないんです。
自分みたいな人は本当に少数なんです。

好きだからこそ、出版社に言いたい。
「紙とは本質が異なります。ユーザーのことを考えて、しっかりマーケティングしてください」と。


かしこまり

2011年3月9日水曜日

出版社の本質的価値 ~何故その仕事が、その業界が存在するのか~

先日、たまたま出版社の人にお会いして色々とお話しする機会があった。

自分が好きな人の本を出していた出版社であり、自分がiPhoneで本を読むことも増えてきているので「電子版は出さないんですか?」と質問してみた。
「ユーザーからの要望があれば出します」と言う返事とともに、「電子は出版社としての今後の在り方も問われるので何かと大変何ですよね」とポツリ。
「そんな大変何ですか?」と伺うと、「出版業界は今過渡期ですし、今後どうあるべきかはみんな模索しているんですよね。電子版出して作家さんが電子に慣れてくると、作家さん自身が簡単に自前で電子版出すようになる。そしたら、それこそ出版社要らないじゃないですか。でも、僕はそんな中でも出版社の存在意義ってあると思うんですよね。」
といった内容のお話をした。

こういった話は最近ニュースやtwitterなどではよく聞く話
というより、過渡期と言われている業界はみんなこういった悩みを抱えている。
自分も人材業界(派遣ではなく紹介だけどね)に身を置いているけど、一時のバブル期が去ったあとの業界の落ち込み様は半端無かった。業績よりも業界のモチベーションの下がり方が凄かった。派遣切りなどの世論的な後押しもあったし。
出版社と同様に、人材業界も今後の存在価値を問われていると業界だと思う
ゲーム業界(小売やハードメーカー)や、音楽業界(レコード会社)もそうだろう。


でも、そんな時期だからこそ、お話頂いた様な「存在意義」や「存在価値」についてもう一度本気で考える時期なんじゃないかと思う。そこを見据えた上で、過去に捉われずに存在価値を追求した行動をしていかなくては行けないのではないかと感じている。

少しはなしがずれるけど、自分の場合も、仕事をする際に本質を意識する様に日々心がけている。
自分は運が良く、職場や上司には恵まれてきていたので、「何で俺らの仕事が必要なのか常に考えろ」「同じ価値を他の方法で提供する事との違いを考えろ」と常々教えてくれた。
たかだか4年ほどのペーペーが見い出した人材紹介会社の存在価値の一つの答えは「精度」だ。
良くお見合いに例えられる人材紹介だけど、本当にそう思う。
お見合いを仲介する仲人さんも「精度」が信頼の証だ。
実際、お見合いをしたところでそう簡単に結婚までいかない。そりゃそうだ。

人生のパートナーを決めるんだから。
どんな人が好みかとか、過去にどんな人を好きになったかとか、そんな事を聞くのは当たり前だけど、
もっと重要なのは「今後どんな自分で在りたいか」を見いだす事。
紹介で良くありがちで、自分はやらない様に心掛けているのが条件マッチング。これは精度がそんな良く無い場合が結構ある。
例えば、婚約者の希望条件、「年収800万円以上」「趣味が合う人」「タバコは吸わない」とか。しかし、そんな条件に合う人なんていっぱいいるケースが多いし、本当に大事なのは何故その条件を望んでいるのかということ。
そういった部分を見い出して、企業と本人の未来の相性まで見極めて紹介する。
そのブレ幅が以下に少ないかかが精度が良いってこと。
この精度は現状のIT技術では実現できてない。
だから人材業界の存在価値はまだまだあると個人的には考えている。
必要が無くなることがあるとすれば、企業や個人が働いてくれれば(働ければ)誰でも(どこでも)良いと考えるようになる時だろう。

話を戻し、冒頭の出版社の本質的な価値について考えてみる。
自分が考えた出版社の本質的な価値は、「見いだす事」と「求めている人に届ける事」が出版社の価値なんじゃ無いかと思う。
面白い作品を見つける、もしくはその可能性のある作家を見いだす、そして育てる。
また、それらを求めている(求めていそう)な人に届ける事。
これが出版社の本質何じゃ無いかと。


この価値を提供出来るのであれば、別に今の出版社の形態である必要はないと思う。
食の評論家の人達って会社組織ではなく、個人で動いている人が多いイメージがあるけど、出版業界もフリー、もしくは少人数のグループで動いていくようになるのではないか。
本の印刷が必要な場合は印刷会社に頼めばいいし。


ワイン業界では、クルティエ(仲買人)と呼ばれる人がいる。
ワインが生産者からネゴシアン(卸商)に渡る橋渡しをしている人たちで、ワインの鑑定や価格評価、競売などを行う。
クルティエは情報が命の為、ワイン生産者の情報を自身の足で集める、ワインのプロ中のプロだそうだ。(
参考資料 部長 島耕作2巻w)
出版業界もこのクルティエの様にプロ中のプロが残り、個人で生きていく職業になっていくのではないだろうか。


それはそれでかっこいいと思うんだけど、如何でしょう?


かしこまり