2011年3月1日火曜日

絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選

人に面白いマンガを薦めたり、薦められたりするのを聞いていると、
「あのマンガは絵が嫌いなんだよねぇ」とか
「あの絵は苦手だからいくら面白くても読まない」なんて話をチラホラ聞きます。


時代によって絵の流行は変わりますし、
好みは人それぞれなので色々な捉え方があっていいと個人的には思っています。
自分はかなり偏ったマンガの趣味をしていることもあり、
「自分が面白いマンガが人にとって面白いとは限らない」ということを15年以上身をもって実感しています(笑)


でも、そんな自分でも「この絵はちょっとなぁ」って思ったマンガは過去にいくつもありました。
しかし、「そんなんじゃマンガオタクとしていけないッ!」と勝手に自問自答し、
読んでみると「めちゃくちゃ面白い!」って思ったものは結構多かったです。


今日は自分が思いつく
絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選をご紹介。
選考基準は、
①絵に抵抗があって読むことを先送りしたことがあるマンガ
②読んでみたら純粋に面白いと思えたマンガ
この二つを満たしているマンガのみ10作品ピックアップしてみました。




▼絵に抵抗があったけど読んでみたら面白かったマンガ10選


10位 「幕張」

当時自分は小学生。るろ剣やバスタードなど絵が上手い漫画家さんが多いジャンプ陣の中で、「見ただけで読みたくなくなる絵のマンガ」と子供の自分は感じ、かなり嫌ってました。
ラッキーマンも絵が上手いとは言えませんでしたが、ラッキーマンは子供が読みたくなる絵でした。しかし、幕張は内容的にも子供に受けなさそうな感じで「早く終わんないかな」ってのが正直な感想。
しかし、すごいよマサルさんがきっかけでギャグマンガに興味を持った自分は幕張も読み、まんまとハマッてしまいました。今でも、自分のギャグマンガ至上でトップにいるマンガ。


9位 「マネーの拳」
ドラゴン桜が大ブレイクしていた当時、流行モノが嫌いな自分は三田さんの他の作品を探し、このマネーの拳に出会った。内容も起業家としての生き様を非常にリアルに描いた物語で、読んでみたら非常に面白く、今尚自分のビジネスマンとしてのバイブルとなっている。
しかし、最初、三田さんの絵柄がどうしても受け付けず、数ヶ月間放置していた。たまたま、読み始めたら面白すぎて本屋を数件梯子して全巻(当時3巻まで)買い占めたほどハマッた。


8 「寄生獣」
高校生の時に流行った漫画。この頃は絵柄で漫画を判断することが少なくなっていたのだけど、マンガを開いてみて「絵が上手い下手というより何も感じない絵」という印象で、知ってから2年以上読んでなかった。でも、読んでみて感動だった。岩明さんの絵は間というか無表情とかを絵で描けるのが凄い!


7位 ラブロマ
意外かもしれないが、自分にとってこの手の絵の雰囲気が苦手だった。アフタヌーンで見た時に「たまにあるんだよなぁこういう絵柄の漫画。自分はもっと濃いぃのが好きだぜ」とか思って読んでなかったら、あるモデルさんが面白いって言ってたので読んでみた所、カウンターパンチを食らった漫画。腹を抱えて笑いまくったのは幕張以来だったかも。温かいし、いい漫画です。


6位 ベルセルク
当時、小学生。アニメが始まったのでマンガもって思って古本屋で立ち読みをしたらあまりのグロテスク差にトラウマになりかけた。でもアニメが面白すぎてマンガ読み始めたらすっかりハマったなぁ。
中学に入ってからも何度もドキっとするくらいグロいシーンが多く、夜中に怖くなったことがあったっけ(笑)


5位 鈴木先生
色々な所で面白いって評判だったので読もう読もうと思っていた。しかし、つのだじろうさんと楳図かずおさんをイメージさせるような絵柄に「古い絵柄だなぁ」って思ってしまい、しばらく放置していた。何がきっかけだったか忘れたけど、実際に読み始めると、そこには自分が体験した中学校という世界が教師視点でリアルに描かれていて「教師ってこんなに大変だったのか。こんなことまで考えてくれていたのか」と感じさせてくれる内容に心を打たれて即効全巻購入した。大人に読んで貰いたい作品ですね。


4位 へうげもの
これも知ってから読むまで時間掛かった。絵柄もちょっと苦手だったし、日本史も苦手な自分としては、それだけで先延ばしにする理由には十分だった。自分はこのマンガを読んで初めて日本史に関心を向けることができたし、自分より目上の方々に薦めても非常に好評なマンガ。上の人たちは自分みたいに絵で判断するなんていう浅いことはせずに、純粋に物語というか作品を楽しんでいる。
大人になっても「やっぱりマンガは絵じゃねーよな」って再確認させてくれた作品。


3位 闇金ウシジマ君
これはもうパンチが強すぎでした(笑)ヤバイヤバイ・・・。
クロサギとかは絵柄的にも読みやすいのですが、内容も絵柄もここまでリアルにされると精神への衝撃が強いっす。でも、面白いって思って読んでしまう。何より自分への戒めになると思う。
危機感を感じさせてくれる良いマンガ。


2位 カイジ
「鼻尖り過ぎ!アゴ出すぎ!絵も下手クソ」そんなネタマンガとして、中学校で友達とバカ騒ぎのネタにし始めたのがキッカケでした。もちろんネタなのでマンガを読もうとか思いません。当時、福本さんの無頼伝 涯というマンガが少年マガジンでやっていてそれをネタ元にしていたのですが、たまたま本屋でカイジを発見し「同じ絵のマンガだ!」って思い読み始め、あれよあれよと福本マンガの虜になりました。読み込んで行くと、福本さんのマンガは読めば読むほど絵が上手いなって思う部分がいくつもありました。人間味のある動きのコマ割とか、あとビニール袋とか(笑)


1位 ジョジョの奇妙な冒険
ごめんなざい。ジョジョ1位です(笑)
初めて知ったのは小学校4年生くらい。山岸由香子のシンデレラの話で、目がたくさん浮いているシーンを見た自分はホラーマンガだと認識w その後も、後ろのほうにあるマンガなんかに興味なしと読んでませんでした。小学校6年生くらいの時に友人がもの凄くジョジョにハマっていて、そのお兄さんからも薦められたのに自分は読みませんでした。中学に入りゲーセンのゲームがキッカケで読むようになったのですが、自分の人生に大きな影響を及ぼしたマンガであり、マンガだけでなく作者の荒木さん自身のプロとしての在り方にも感銘を受けました。




以上。
如何だったでしたでしょうか?
あくまで個人の意見なので参考程度にw



自分がこういったマンガ達から学んだ一番のことは、
「表面だけ見ても物事の本質は分からない」 ということでした。

人って「カッコいい」とか「おしゃれ」とか、「流行り」とかそういった表面的なフィルターで物事を見ることってあると思うんですよね。
それはそれで1つの捉え方だと思うのですが、本質的に面白いモノとか実のあるものっていうのはちゃんと人の心を捉えて愛されるものなんですよね。
見た目だけカッコ良くて中身が無い男とか、流行ばっかり追っかけているブランド好きの人とかは、表面的に物事を捉えていて、そこにばっか流されてしまう。
「そうじゃないんだよ。もっと物事には本質的な意味があるんだよ」ってことを自分はマンガから学びました。
この学びは自分の人生にとって非常に大きな学びでした。大きな経験でした。
最近は絵が上手い漫画家さんが増えていますが、読者にどんなことを伝えたいのか。どうなって貰いたいのかを考えている人は少ないように感じます。


そんな自分も全然本質を見れない人間なので、日々表面的な部分に流されないように気を配っているのですが、まだまだ未熟者です。


自分はこういったマンガ達を思い出すことで、もっと本質を見れるように頑張ろうっと思えます。
そんなマンガに出会えた自分は幸せ者ですね。




かしこまり

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