2011年5月8日日曜日

知られざる名作漫画『栄光なき天才たち』


ここ1年間で新しく読んだ漫画の中で、個人的にNO,1の漫画がある!
その漫画の名は「栄光なき天才たち」だ。
どんな漫画かというと、実話を元にした偉人伝。
しかし、しかし、ただの偉人伝ではありません!
「栄光なき天才たち」はその名の通り、様々な理由から歴史の影に埋もれてしまった人たちを取り上げている漫画で、通常の偉人伝とは異なった作品なのですッ!!
既に絶版になっているので、中古でしか手に入れることが出来ず、中々お目にかかることができない漫画です。しかし、是非読んで貰いたいと思えるほど、本当に素晴らしい漫画なのです!

▼25年経っても評価され続ける隠れた名作コミック
「栄光なき天才たち」は、1986年から1992年まで週刊ヤングジャンプで連載されていた漫画です。
単行本は全17巻(自分は未だに3分の1しか集められていません(涙))。
続編として、『新・栄光なき天才たち』があり、さらに2009年に『栄光なき天才たち2009』が、2010年には『栄光なき天才たち2010』が連載。
25年以上も前の漫画ですが、読者からの要望も強いようで、少しずつ連載が続いているようです。

原作者の伊藤さんは、現在、千葉大学人工システム科学専攻教授を勤める程のバリバリの科学者。その為、漫画の中で取り上げられている天才たちも理系の方が多く、それがこの漫画をより一層面白い漫画にしています。

自分が特に好きなのが、ファンの間でも人気が高いのが8巻の「宇宙を夢みた男たち」。
この巻では、アポロ11号が月に行くまでの歴史が描かれています。
早すぎた天才と呼ばれるロケット工学の礎を築いたロシアのツィオルコフスキーから始まり、人類史上初めて液体燃料ロケットの打ち上げを成功させたアメリカのゴダード。フォン・ブラウンの師であるオーベルトまで。
ロケット工学が学問として誕生した瞬間から、第二次世界大戦時の時代背景、そして有人宇宙飛行計画が何代もの天才たちの志によって実現したモノだという事を知ることができます。

もうね、感動ですよ、感動!
アマゾンのレビューを見ていただければ、どんなにこの漫画の評価が高いか分かると思います。

この巻は復刻版も出ており、アニメ化されているほどです。
是非一読をオススメします。損はさせません!


▼天才たちの物語は、嫌いな分野のことでも人の心を感動させた!
自分はスポーツが超がつくほど苦手です。
その為、スポーツには全くと言っても良いほど興味がなく、スポーツ漫画も殆ど読んでいません。
しかしながら、そんな自分でもこの「栄光なき天才たち」で紹介されているスポーツ選手のストーリーには心が動かされました。

巨人の伝説の投手 沢村 栄治。沢村の背番号14番は日本プロ野球史上初の永久欠番に指定されているのですが、その理由もこの漫画を読めば納得がいくほど良くわかります。
読んでいて自分も球場で応援しているような錯覚に陥ったほど、世界に入り込みました。

東京オリンピックで活躍した、伝説のマラソンランナー 円谷 幸吉。
彼の生涯の物語を通じて、自分は走ることの素晴らしさを知ることが出来ました。


▼人生ほど面白い物語はない!
この漫画からは本当に深い、人生の本質のようなモノを学べる気がします。
その中で自分が感じたことは「人生ほど面白い物語はないんじゃないか」ということです。
当たり前のことですが、心からそう感じさせてくれます。

この漫画で紹介されている天才たちは、様々な理由で日の目を浴びなかった天才たちです。

「才能が必ずしも人を幸福にはしない」という、ある種の厳しさや切なさを教えてくれるだけでなく、 
それでも彼等は輝いていたんだよッ!と教えてくれる。

そんな希望を与えてくれる漫画です。

こういった漫画を読むと、自分の人生にも力が入るってもんです☆
みなさん、是非ご一読を・・・


かしこまり

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