2011年4月8日金曜日

普遍的なモノはシンプル



本日は、中国と日本をつなぐビジネスをしている経営者の方とお食事。
色々と話が盛り上がりました。

その中でちょっと面白いなぁって思った話がありました。
それは、株式会社GT-Agency さんという会社がいかに凄いかというお話。

この株式会社GT-Agencyさんは、
iPhoneアプリの紹介サイトとして有名なAppBankの村井さんが代表をされている会社です。

で、この会社の何が凄いかというと、徹底して考え抜かれたビジネスモデルです。
事業内容としては、占いコンテンツを企業やユーザーに提供しているだけなのですが、
この占いというコンテンツはかなり人気があるそうで、誰でも朝起きたら今日の運勢をチェックしたりするなど、占いはついついチェックしてしまう人が多いとか。
それをサイトやメルマガ内にASPとして簡単に導入できるという仕組みで、これがかなり多くの企業に導入頂いているそうです。
価格もかなり考え込まれていて、気軽に導入できるように低コストで提供。
その為、営業活動は一切せずにサイトからの申し込み対応のみ。
アフターフォローも電話のみしか受け付けず、直接行って説明なども決してしないそうです。
また、一度導入されると解約されることも少なく、継続的に月々の収入が入ってくるという、かなり堅実なビジネスモデルのようです。
「占い」というコンテンツ自体が、季節や景気などの環境要因に左右されにくく、且つ様々な種類のサイトに反映しやすいコンテンツということも、導入企業数を増やし続けている理由なんだとか。

この話を聞いたときに、「占い」という普遍的なモノのシンプルさを実感し、それと同時にシンプルにすることの大変さも感じました。

昨年末までシブカサというサービスの立ち上げ・運営に関わっていたのですが、このシブカサというサービスも「雨が降ったら傘を差す」という、昔から殆ど変わっていない普遍的なコンテンツである「傘」に注目して作ったサービスでした。
シブカサは「レンタル傘」という解りやすい仕組みと、「おしゃれなデザイン」、そして「リユースのビニール傘」という3つの要素が上手く絡み合った結果、ここまで広がった仕組みなんだと思います。
そして何よりもシンプルなサービスだった点が良かったのではないかと思っています。

今日、@IHayato さんもtwitterでつぶやいていましたが、
シンプルさ × クリエイティビティ × コーズ = クチコミ発生量であると。

シブカサは確かにこれを満たしているなと感じると共に、
この3つの要素のなかで 「シンプルさ」 というのが一番難しいのではないかと思いました。

世の中には結構シンプルではないサービスや言い回しが多いですよね。
それらをシンプルに表現できるようになるまで、徹底的に考え抜き、研ぎ澄ましていくことが、成功の一番の要因なのではないかと感じています。

何もサービスに限った話ではなく、人の価値感や企業理念もそうなんだと思います。

まずは自分自身が、自分がこう在りたいとか、こんなことを考えていると、もっとシンプルに言える様に、日々研ぎ澄ましていかなければいけませんね。


かしこまり

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