2011年3月15日火曜日

佐々木さんの「キュレーションの時代」を読んで道が拓けた

ここ最近、個人的に勝手に尊敬し崇拝しているITジャーナリストの佐々木俊尚さん(http://www.pressa.jp/)という方がいます。


前々から佐々木さんのことは知っていて記事やtwitterはチェックしていたのですが、自分の中で佐々木さんを神にまで押し上げたきっかけが、「キュレーションの時代」を読んだことでした。


【個人的感想】
21世紀の情報社会について、今までの時代との相違点を分かりやすく解説すると共に、今後の情報社会の「本質的」な部分について言及している。この「本質」を捉えていないが故に、上手く行かなかった事例についても書かれている。
そして、数ある情報系・Web系の書籍の中でも、この「本質」についてここまで的確に捉えて書かれている本は無いのではないでしょうか。
技術革新がめまぐるしいスピードで起き、次々と新しいサービスが生まれるIT業界において、「原理原則」を教えてくれる良書です。


是非ご一読を。


きっと新しい世界が広がります。


▼自分で体験、実行、そして本質へ
佐々木さんに感銘を受けた事としては、
実際に自身で様々なITツールやデバイスを活用し、そこで得た体験を元に文章を書いていること。
そして、それが物事の本質」を的確に伝えているから素晴らしい。


この本の中でも書かれていることなのですが、実際に利用し、体験したことについてただ感想やコメントを述べるのではなく、そこに佐々木さん本人が感じた「視座」を入れることで新しい価値が加わると。
佐々木さんの「視座」はまさに本質を捉えていると感じ、個人的にはその「視座」に大ファンになりました。


視座とは、どのような位置と方角と「価値観」によってものごとを見るかという、そのわくぐみのこと。
視点は位置と方角によってものごとを見ること。
視点に人の感情、価値観が加わることで「視座」となる。
そして、この「視座」を提供する人をキュレーターと呼び、キュレーターが行う「視座の提供」のことをキュレーションと定義しています。(本文より抜粋)


最近至る所でキュレーションという言葉を耳にしますが、ここまで分かりやすく腹に落ちる説明をしてくれたのは自分にとっては佐々木さんでした。
何故ここまで腹に落ちて理解できたのかといえば、やはり前述したように佐々木さん自身が実際に体験し、自身がキュレーターとして色々な形で視座の提供(キュレーション)を行ってきたからではないかと思います。
実際に利用・体験までしている人は多いですが、その先の視座の提供までしている人は中々いないのではないかと思います。もう脱帽モノです。


▼キュレーションは昔からある
キュレーションは何も新しいことではなく、実は前からみんなが経験していることです。
例えば、「この本はアマゾンの評価は低いけど、俺の仕事にはかなり役立ったよ。例えば・・・」何て話を会社の先輩からされたら、本屋の定員さんに薦められるより買う可能性が高いのではないでしょうか。
これは単なる口コミ効果ではなく、その先輩が経験した実体験を元に語られているからこそ、その本に対する他には無い価値観がそこに加わり、買ってしまうのだと思います。
「あれいいよ」っというような口コミではなく、「何故いいと思ったのか」をしっかりと語る人って結構いると思うんですよね。語れる時点でその人は既にキュレーターなんだと思います。



好きこそ物の上手なれ
物が売れない時代と言われているのは、人々がモノを買う判断軸が変わったから。
売れなくなっている訳ではなく、モノを買う際の「判断基準」が変わって、そこに対して従来のやり方では通用しなくなったから売れなくなったとみんな感じているんですね。
本の中でも記載されていますが、人々がこれから何かを買う際の判断軸は、このキュレーションが軸になると佐々木さんは推測しています。
今まではマスコミが作り上げてきたキュレーションを、これからは様々なキュレーターが変わりに担う次代になるのだと。


じゃあ、そのキュレーターとはどんな人なのか。
ここからは個人的な見解になるのですが、それは「好きを突き詰めた人」何じゃないかと思います。
以前ご紹介したゲイリー・ヴェイナーチャックさんも同じ事を書籍の中でおっしゃっていました。
何か1つのことを好きで好きで・・・それを突き詰めたからこそ、他人と同じ位置や方角でモノを見たとしても
、「他の人が感じられないような価値観」をプラスして人に提供することができる。
「他の人が感じられないような価値観」こそが、これからの時代、他と大きく違う価値となり、その人をキュレーターとして確立するための武器になるんじゃないかと思います。


ますます、好きなことを突き詰めていくことに確信が持てた本でした。
また、1つ道が拓けた感覚です。


そんな佐々木さんの有料メルマガが、今週号のみfacebookで無料で公開されています。
読む価値ありです。


かしこまり

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